ある朝の話

秋祭りの日の朝。


目を覚ます。


……今日は声の煩い日。

ひとつひとつを紐解いてよく聞こうにも、

今日は、ダメな日。



校舎内を歩く。


放送が、頭に入ってこない。




🧡「やー!今日もいい天気だね。気分が良いね。気持ちのいい風!」


🖤「うるさいなぁ静かにしてくれ。放送が聴こえない。花火大会?…興味は無いな」

🧡「おはよう!おはよう!あっはっはー、アイラちゃんのおとーりだー!」


💛「花火玉が無くなっただって?花火大会なのに!?えー、どうするんだ?」

💚「生徒が探すんですね。前にもこんなことあったような」

🧡「楽しいね、楽しいね、お祭りの匂いがするねえ。」


❤「だーーーーうるさい!うるさい!うるさい!」

🖤「お前のがうるさい、」

❤「なんだとこの」

🖤「この…なんだ?」

🧡「ソースの匂い〜、甘い匂い!」

💛「ふふーん、事件の匂いもするよ、」

🧡「なになに、事件!?」

💚「掲示板、見て見てください。一緒に探しものしてくれる人の募集があります」

💙「前の時は仲良くなれなかった。今回は仲良くなれるかな」

🧡「宝探し!?楽しそー!」

🖤‪‪「クソッ、また厄介事か」

❤「おい!俺を無視するな!俺を見ろ!俺は

💛🧡「「はいはいはいそこまでそこまで〜!」」」

💚「はいはい、そこまで」

💙「もうやめてください……」



これが私の日常。

どうでもいい、鳴り止まない声。


さあ、目の前の“楽しい”に集中しよう。

今日は秋祭り、

楽しい祭りの日!

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