第6話 カラオケ
カラオケボックスの中で、なぎとてれさはアニソンの世界に浸りながら楽しそうに歌っていた。
「てれさ、今日のセトリ、最高だね!」
てれさはにっこり笑ってなぎに向かって言った。
「ありがとう、なぎ!でもやっぱりなぎの歌声が一番良いよ。いつ聴いても聴き惚れてしまうね」
なぎは照れくさい笑顔で頷いた。
「でもさ、てれさの歌うアニソンで新しいアニメ知るのが楽しみだから、これからもたくさん歌って欲しいな」
「もちろん!なぎはちゃんと興味を持って聴いてくれるから嬉しいよ。新しいアニメを知ってもらえるのも嬉しいし、一緒に歌うの楽しいもんね」
二人は仲良く肩を組みながら、次の曲に移ることに決めた。歌に合わせて手拍子をするなぎとてれさ。彼女たちの歌声がカラオケボックスを満足していた。
「なぎ、今度の新作アニメ、見る?」
「もちろん見る!てれさが歌ってくれるから、ますます楽しみになってる」
てれさは嬉しそうに笑いながら
「なぎ、私たちっていい関係だね。アニメと歌で繋がって、二人で一緒にカラオケにこれて最高だね!」
「そうだね。てれさがいなかったら、こんなに楽しい時間を過ごせなかったかも。私よりも詳しいてれさ先生のおかげだよ」
もーと言いながらほっぺたを膨らませて抗議するてれさだったが、どこか誇らしげに笑っている。
電話がなりもう時間が来た知らせが来ると、なぎは慣れた手つきで曲を入れた。なぎとてれさは二人ともが大好きなアニメのエンディング曲を最後に歌うのが定番になっていた。
てれさはなぎの歌声が本当に大好きで、なぎはてれさの優しい歌声が好きだった。そんな二人の声が合わさったハーモニーのスローなバラードが空間を包み込む中、彼女たちは自然と手を取り合って、心の中で歌詞に込められた感情を共有していた。なぎとてれさはしばらくの間、静かな感動に包まれていた。
「なぎ、やっぱり最高の声だよ。私歌わないで聴いてた方がよかったかも。本当に素敵だった」
てれさが優しく微笑んで言った。
「ありがとう、でも、てれさ、二人で一緒に歌えるのがとても嬉しいんだよ。やっぱりこの曲を二人で歌って終わらないとね」
てれさの大きな瞳から、思わず涙がこぼれた。彼女の涙は嬉しさと感動の混じり合ったもので、なぎとの絆をより深める瞬間となった。
「なぎ、これからもずっと一緒にいたいな。なぎの歌声が私の心を癒してくれるし、一緒にいると心地いいの」
「もちろんだよ、てれさ。一緒にいれて私も幸せだよ」と言った。
「ごめんね、なぎ。涙が出ちゃった」
なぎはやさしくてれさの頬に触れ、
「てれさは泣き虫だからね」
と優しく微笑むなぎの目も赤くなっていた。
ふたりは手を握りしめたまま、見つめ合っていたが、やばいやばい、もう時間だよ!と慌ててカバンを持って部屋を出て、大声で笑い合った。
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