第24話【セリフ】「もう届かない君を探して戦い続ける闇のような世界に」(2024/4/2(火)Lit.Link投稿/元メモも2024年4月2日(火)作成)

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もう届かない君を探して戦い続ける、闇のような世界で咲いて散る、桜をなぜ美しいと思うのだろう?

もういない君の姿を重ねているからなのか?


──美シイ思イ出ガアルダケ、マダましジャナイカ?──


そう慰(なぐさ)めているつもりか?


……俺は君を隠したこの世界を許しはしない。

俺は、この世界を切り刻んで散らしてでも、君を探し出してみせる!


────


!!

!!!!

!!!!!!!!


────


……知らなかったんだ! この時の俺は……君がこの世界そのものであっただなんて! そんなの、わかるはずもない!!


…………いや、途中で薄々(うすうす)感づいてはいた。疑(うたが)っていた。だけど、信じたくはなかったんだ。


だったら、なんで?

本当はいなくなっていない君は黙(だま)っているんだ? 俺がずっと、ずっと! ずっとずっとずっと!! 君を探し続けているのに!?

もう俺とは会いたくない……一緒にいたくないのか?

俺は必要ない存在なのか?!


そんな考えが、思いが浮かんでは、声に出して問うことなく、心の奥に沈(しず)めてきた。


……だけど。そう、あの時……桜の花が散る様(さま)に心が動いた時に……君は呼びかけてくれていたんだね?


だとしても、…………すべてが終わった後では、もう、遅い。


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The end.


※※これはフィクションです※※



解説:一人用のセリフ。桜の花が舞い散る中、刀を抜いて構えた青年がたたずんでいる情景でセリフが進む。


「俺」……セリフ主。和装で刀を装備してる青年男性を想定。性別/一人称/二人称/口調等の変更OK。


「君(きみ)」……デフォルトでは「俺」の恋人/大切な存在だった関係を想定。想定する性別の変更OK。その正体は……


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セリフ置き場『新たなる名前の在りかを探して旅する本棚』(仮) 新名 在理可/新名空猫/*ソラ*(^・× @soraneko-chrome_keikaku

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