疲れた女性たち

増田朋美

疲れた女性たち

その日はもう寒くなったなと思われる日で、ちょっと前まで暑いなと言っていたのが、急に寒くなってしまって、みんな驚いているようだ。そういうわけだから疲れたり体調を崩したりする人が続出するわけで。それでは、いくら政府が対策を取ったとしても、もう役にたたないのかもしれない。

その日、杉ちゃんたちは、また水穂さんにご飯を食べさせようとやっきになっていたのであるが、いきなり玄関先で、

「すみませーん!郵便でーす!」

と間延びした声がした。

「ああ、郵便だって。ちょっと取ってくるわ。」

と杉ちゃんは言って、玄関先に向かった。

「えーと速達郵便ですね、磯野水穂様に郵便です。はいどうぞ。」

郵便配達は、嫌そうな顔をして、杉ちゃんに封筒を一つ渡した。

「ああ、ありがとうよ。で、誰からの郵便なんだ?まさかと思うけど、脅迫状では無いだろうな?」

と杉ちゃんが言うと、

「はい。村瀬繭子という方が送ってきたそうです。」

郵便配達は嫌そうに答えた。

「村瀬繭子、、、ああ、あの歩けない女か。」

杉ちゃんがそう言うと、郵便配達はもうよろしいですかといった。杉ちゃんはわかりましたと返すと、郵便配達は、そそくさと製鉄所を出ていった。

杉ちゃんは手紙を持って、四畳半に戻った。

「はい。お前さんに手紙だよ。あの村瀬繭子という、歩けない養老渓谷の女だよ。」

杉ちゃんは水穂さんに手紙を渡した。水穂さんは、少し咳をしたが手を汚さずにそれを受け取って、ありがとうございますと言った。

「村瀬繭子、、、。」

庭を掃いていた由紀子は、思わず言ってしまう。

「で、なんて書いてあるんだよ。」

杉ちゃんが言うと、水穂さんは、封を切って、手紙を読んでみた。多分、兄で介護者である村瀬優が代筆したものに間違いなかった。

「謹啓、だいぶ寒くなりましたね。水穂さん、皆さんお元気ですか?私は風邪などひいておらず、元気です。いつも、養老渓谷の家で、水穂さんの事を思って暮らしています。もし、ここで生活していなかったら、すぐに水穂さんに会いに行きたいです。今週、兄が休みを取ってくれました。今週の土曜日、兄とそちらへお邪魔します。今回は、段差があっても大丈夫なように、お手伝いさんを一人お願いしました。なので、私は大丈夫です。よろしくお願いします。愛を込めて、村瀬繭子。」

「って、完全に水穂さんへのラブレターじゃないですか!」

由紀子は思わず、持っていた竹箒を折ってしまいそうになるほど強く握りしめていった。

「まあ、そうかも知れませんが。いずれにしても、繭子さんはこちらに来るのでしょうか?」

読み終わった水穂さんがそう言うと、

「あの女のことだから、嫌でも実行しちゃうだろうね。家政婦さんを一人お願いしたと言っても、あれほど重度な障害がある以上、こっちへ来るのは無理だと思うんだがな。それでは、お兄さんの村瀬優さんの負担がすごいものでは?」

と、杉ちゃんがでかい声で言った。

「正しく六条御息所だよ。なんでも思い通りにさせて、こうして水穂さんに会いに来ちゃうんだから。」

「確かに、ちょっと怖いなという気もしてしまいますね。」

水穂さんは、杉ちゃんの言うこともわかるという顔をした。

「まあねえ、こっちがいくら来ないでくれと言っても、彼女は来てしまうだろう。足も歩けないし、言葉も言えないが、こうして代替手段を得て、実行してしまうのが彼女だ。生霊になって、葵の上を殺してしまった、六条御息所とホントよくにてるよ。本当に怖い女性だよな。」

「でも、彼女を止めるということもできないですよね。僕らには。いくら、止めても彼女は聞かないでしょう。とりあえず、今度の土曜日に本当に来るのでしょうか?ここへ。」

「そうしちゃうのが彼女だよ。」

杉ちゃんと水穂さんがそう言い合っているのを聞いて、由紀子はますます怖くなった。もしかしたら、水穂さんを私から取ってしまうのでは?そんな気がしてしまうのであった。由紀子は、壁に飾ってあったカレンダーを見た。ちなみに今日は金曜日で明日が土曜日。それでは確実に繭子さんたちは、ここに来るのではないか。本当に村瀬繭子という女性の怖さを今知ったような気がした。

「まあとりあえず明日は、六条御息所が、こっちへ来るんだな。ちょっと覚悟しておいたほうがいいかもね。」

杉ちゃんに言われて、水穂さんもそうですねといった。

そしてその次の日は、流石に雷こそ鳴っていなかったものの、すごい雨が降って、なんだか電車が止まるのではないかと思われたのであるが、由紀子は、JR東海のホームページを見ると、電車は止まっていなかった。東海道線も身延線も普通に動いていた。これでは雨が降っても意味がないと思われる天気である。本当なら、電車が止まるくらい降っていいのに。なんだか中途半端な天気であった。由紀子は、水穂さんのことが気になった。ちょっと、気圧が低いせいか、かったるいなという感じがしたけれど、由紀子は、それでも車を走らせて製鉄所に向かった。

製鉄所につくと、杉ちゃんが先に来ていた。まだ利用者は誰も来ていないようである。今日は雨だから、利用者も来ないでしょと杉ちゃんは言っていた。由紀子は、そのほうがいいのではないかと思った。利用者が来ていたら、またおかしな事態に鳴ってしまうので。水穂さんはどうしていると聞くと、天候がこんな天気なので、体調を崩してしまって寝ていると杉ちゃんは答えた。由紀子自身もだるかったが、それでも、水穂さんの様子を見にはいられなかった。由紀子が、四畳半のふすまを開けると、水穂さんも気がついてくれて、すぐ布団の上に起きてくれた。

「ああ、由紀子さん、すみません。わざわざ来てくれるなんて。」

水穂さんがそう言ってくれるのが、由紀子はありがたかった。それと同時に製鉄所の固定電話がなる。

「はいはいもしもし。ああ、はあ、どちら様でしょうか?そんな長たらしいネットワークに用は無いんだけどなあ?」

杉ちゃんが電話でそう言っている。

「へえああそうなのね。じゃあずぶ濡れになると思うけど、繭子さんを連れてくると言うわけか。それでは、気をつけて連れて行ってくれよな。あんまり雨がひどかったら無理しないでもいいんだぜ。」

由紀子は、杉ちゃんの言葉を聞いて、お手伝い役が、繭子さんを連れてきたんだなということがわかった。

「は?そういうわけにも行かないって、お前さんも頭硬いな。繭子さんが、いくら重度の障害を持っているから叶えてやりたいって気持ちもわかるけど、でもこんな大雨ではちょっと無理なことだってあるんじゃないの?」

杉ちゃんは電話でカラカラと笑っている。

「はあでも来るのねえ。まあ、気をつけてきてくれや。それでは、楽しみに待ってるからな。それではよろしく頼む。」

と、杉ちゃんはそう言って電話を切った。そして、そのまま車椅子で四畳半に戻ってきて、

「村瀬繭子さんが来るそうだ。なんでも、石塚清美さんと言う女性の手伝い人を連れてね。」

と言った。

「やっぱり六条御息所だよ。こうして来ちゃうんだから。」

「そうですね。しかもそれが障害のある。」

由紀子は思わず言ってしまったが、障害のあると言ってしまって、繭子さんになにか悪いことをしてしまったような気がしてしまった自分がいることに気がついた。多分自分も複雑な気持ちなのだろう。それは、由紀子が単純な性格では無いということなのかもしれない。なんだか不思議な気持ちだった。由紀子は、ちょっとため息をついた。

それから数分経って、製鉄所の前に車が一台止まる音がした。多分大きなワゴン車であろうと思われる音であった。その車のドアが自動で開く音がして、

「ちょっとまってくださいね。今下ろしますからね。」

と、言っている声が聞こえてくる。その響きはどこか特徴的で、なんとなくよくある介護関係者の響きとは違うようなところがあった。つまるところ、その人も偉く疲れているのではないかと思われる声だったのである。

「いいですか、行きますよ。それ、セーの。」

女性と、若い男性の声がした。多分その女性と、兄の村瀬優さんが繭子さんを下ろしているのだろう。

「それでは、行きますからね。繭子さん、もう少しですよ。」

そう言っている女性は、やはり疲れているようだ。由紀子は、それではとその女性を利用してあることを思いついた。

「こんにちは、村瀬繭子さんです。磯野水穂さんはいますか?」

とその女性が言っている。杉ちゃんがついに来たかと言って、

「ああいいよ。入れ。」

と言うと、女性はわかりましたと言った。そして、村瀬繭子さん張本人が杉ちゃんたちの方へやってきた。繭子さんは、確かにびしょ濡れに鳴っていた。でも、顔はとてもうれしそうだった。どうしてこんなに嬉しそうな顔ができるのかわからないくらい嬉しそうな顔だった。

「皆さんご無沙汰です。繭子がどうしても水穂さんに会いたいというものですから、こさせてもらいました。急に手紙を送ったりしてすみません。」

兄の村瀬優さんがそう言っているが、由紀子は彼の言い分を受け入れる気になれなかった。

「あ、こちらは石塚清美さんです。僕が、一人では繭子が移動できないんで、今日は、NPO法人から来てもらいました。」

優さんは、そう言って繭子さんと一緒に来た女性を紹介した。

「石塚清美です。よろしくお願いします。」

と表向きはにこやかに笑っている彼女だが、それでもえらく疲れているのだろう。由紀子にはそう見えた。繭子さんだけが、その場でとてもうれしそうな顔をしている。もし繭子さんが喋ったり、歩けたりできたなら、思いっきり水穂さんを抱きしめるに違いない。由紀子はそれを想像するだけで、嫌な気持ちになってしまうのだった。繭子さんは、水穂さんをずっと見つめている。それしかできないのでそうしているのだろうが、水穂さんは、それを嫌がらなかったのが、由紀子は嫌だった。

「まあ、ここにいてもしょうがない。お茶でもするか。」

杉ちゃんは繭子さんたちを食堂へ連れて行こうとするが、繭子さんはその通りにしなかった。石塚清美さんが、

「繭子さん、そう言われているんだからお茶に行こう。」

と言ってくれているのであるが、繭子さんは行こうとしない。

「繭子さんたちが見えるというので、鞠子紅茶を買ってきたわ。ぜひ、繭子さんにも飲んでもらいたんだけど?」

と、由紀子は石塚清美さんに合わせてそういったのであるが、繭子さんは、怒りの表情を浮かべるのだった。石塚清美さんが、

「じゃあ繭子さん行こうか。」

と言って、繭子さんの車椅子に手をかけようとしたが、繭子さんが、何がなんだかわからない声を上げたために、思わずびっくりして手を離してしまった。それは楽器の音でもなければ、雷の音でも無いような叫び声というべきなのだろうか、そういう気がした。それには由紀子も手を出すことができなくなるほどの叫び方だった。

「繭子!せっかくお茶を出してくれるというんだから、ちゃんと従わないとだめじゃないか!」

と優さんが言うのであるが、繭子さんは嫌だと言いたいのだろうか、金切り声を上げるのだった。もし、これが福祉局の事務員さんとかだったら、繭子さんを連れて部屋を出てしまうこともできるのかもしれないが、由紀子も、石塚清美さんもできないのだった。その繭子さんの金切り声を聞いて、誰も繭子さんの意志に逆らえる人はいなさそうな気がした。

由紀子は、第一の作戦は失敗したとわかり、次の一手を考え始めた。

「繭子さんこんな寒いところで、憚りとか洋服を変えるとかそういう事はしたくないですか?」

由紀子はそう繭子さんに切り出してみる。

「そうですね。確かに寒かったですからね。繭子さん、洋服着替えようか。それでは、この部屋では狭いでしょうから、この部屋を出ていただいて。」

と石塚清美さんがそういうのであるが、繭子さんはまた金切り声を上げてしまうのであった。前回は何を言っているのか分からなかった叫び声であったが、このときははっきりと、嫌!と叫んでいるのが聞き取れた。優さんが思わず、

「みんな親切に言ってくれているのに、なんで言うことを聞かないんでしょうね。本当にすみません。」

と、言ってしまうほど、繭子さんは嫌だというのだった。その表情は単に怒りだけの表情ではないような顔であった。能面に例えていえば、しかみのような激しい怒りではなくて、もっと悲しみの感じを持っている怒りの顔といえばいいのだろうか。こういう感情を能面ではなんで表現するのだろう。

「わかりました。僕は繭子さんから逃げることはしません。繭子さんがそれだけ思ってくださるのなら、むしろ感謝しなければならないでしょう。それをまず受け入れてあげなければ。」

と水穂さんは、布団の上に起きたままそういうのだった。

「でもそんな事したら、水穂さんが。」

由紀子は思わず言ってしまう。水穂さんには繭子さんが思っているほど体力は無いんだといいたかったが、繭子さんの顔は、それを許さなかった。

「外出ましょうか。あたしたちの負けですよ。彼女のような気持ちがある人は、どんなにあたしたちが駆け引きさせても通じませ人よ。」

と石塚清美さんが、由紀子に言った。由紀子は、自分も繭子さんに負けたと思ったので、仕方なく四畳半の外へ出た。

「えーとまず、あなたのお名前は?」

と、石塚清美さんは、由紀子に聞いた。

「はい、今西由紀子です。」

由紀子が答えると、

「そうなんですか。じゃあ由紀子さんね。あたしは石塚清美です。一応、NPO法人、ドンマイの会の副理事長をしています。」

と石塚清美さんは答えた。

「その年で、もう副理事長さんまで昇格されたんですか?」

由紀子は思わず言ってしまう。

「ああ、なり手がいないだけよ。全くねえ、この仕事、たしかに周りの人からは、いい仕事してるように見えるけど、実際のところは言うこと聞かない人ばっかだし、何も伝わらないし、給料は上がらない。それでどんどんやめていく人が多いのよ。だから私が仕方なく副理事長をしてるだけ。」

石塚清美さんは、大きなため息をついた。

「そうなんですか。確かに、繭子さんを動かすことは大変そうですものね。彼女は自分の意志を自分で表現することだってできないわけでしょ。それでは、たしかに衝突することだってありそうだわ。」

由紀子は、思わずそう言ってしまった。

「ええ。そうなんですよ。もう繭子さんは意志が強い性格だから、そうなっちゃうの。どこまで彼女を止めるかは、大変な問題なのよ。お兄さんは、一生懸命のぞみを叶えてやりたいみたいだけど、あたしは彼女にもう少し、意志を通すだけとは限らないことを学んでほしいのよね。だから、由紀子さんが、鞠子紅茶の話をしてくれたときに、嬉しく思ったわ。だけど、結局彼女には効かなかったけどね。」

石塚清美さんは、いかにも疲れているけど、慣れているという感じの雰囲気で言った。

「そうですよね。彼女だって、何でも自分の思い通りになるとさせては行けないですよね。あたしがもう少し体力があれば、彼女に伝わったでしょうか。それとも、声を荒らげたりしても良かったのかな?」

由紀子は思わずそう言うと、

「まあねえ、声を荒らげたりすれば今の時代、パワハラだって怒られちゃうわ。でもね、あたしだって、繭子さんを手伝ってそう思いたくなる気持ちが無いわけじゃないわよ。障がいのせいで、自分の重いように行かないってのは大変つらいことでもあるけれど、変えられない事実でもあるってことを繭子さんは学んで貰わないとね。そのためには、怒鳴ってもいいんじゃないかって思ったこともある。まあ、そんな事したら、ドンマイの会から、お咎めが来ちゃうから、私はしないけれど。」

と、石塚清美さんは答えた。

「ごめんなさい私。なんてことしたんでしょう。」

由紀子は、そう言ってしまうけれど、

「いいのよ。誰だって、繭子さんのような重度の障害者には会えないのが今の社会だし、彼女に憎悪を向けても仕方ないことはよくわかってるわ。それに、由紀子さんが、繭子さんを離そうとしたことだって、悪いことじゃないのよ。手探りでそうしようとしてくれたんでしょ?私は逆に感謝するわよ。全部、わたしたちに任せっきりにしないで、繭子さんをなんとかしようと思ってくれたんだから。」

石塚清美さんは、にこやかに笑うのだった。由紀子もそれをしたのは良いことだったんだと思い直すようにした。悪いことをしたわけじゃない。繭子さんだって、全部が彼女の言う通りに動くわけでは無いのだということを分からせるのは大事なことであるから。

「あ!あ!あ!」

不意に繭子さんの声がした。それと同時に、水穂さんが咳き込む声も聞こえてきた。疲れた二人の女性たちは、

「さて行きましょうか。私達も。」

「そうですね。水穂さんは私達がなんとかしないと行けないですからね。」

と言いながら四畳半へ戻ってきた。戻ってきたのと同時に水穂さんは布団の上に倒れこんで激しく咳き込んでしまうのであった。村瀬優さんが、大丈夫ですが、と言って、水穂さんの背中を擦ってやった。杉ちゃんの方はまたいつものことだという顔をしていて、

「はい、これのみな。」

と言って、吸い飲みを水穂さんの口元へ持っていくのであった。水穂さんはそれを受け取って中身をなんとか飲み込んだ。飲み込んで杉ちゃんに吸い飲みを返すこともできた。村瀬優さんが、水穂さんをみて、

「すみません。繭子が、水穂さんにご迷惑をかけてしまいまして、」

と言いかけてくれたのであるが、

「いえ、それは言わないほうがいいと思うわ。とりあえず今は、水穂さんを楽にしてあげましょう。」

と石塚清美さんが言った。優さんはわかりましたと言って、水穂さんが咳き込んで内容物を吐き出したのを黙って手ぬぐいで拭き取った。それについて繭子さんに小言を言うのはやめたほうが良いと由紀子も思った。

やがて水穂さんは静かに眠り始めてしまった。杉ちゃんが掛け布団をかけてやると、優は、もうお暇しなくちゃといった。繭子さんは、まだ居たいようであったが、石塚清美さんがもう帰ろう繭子さんと優しく言うと、繭子さんは、考え直したような顔をした。そして、三人は、ありがとうございましたと言って製鉄所をあとにした。

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疲れた女性たち 増田朋美 @masubuchi4996

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