今回のルート、いわゆるバッドエンドだというお話は何度も公言されておられましたが、これぞまさに…ですね。殆ど何も成し遂げられなかったアインスの無念に、思わず涙ぐんでしまいました。
一方で、神殿騎士を始めとする世界の仕組みも徐々に明るみになってきました。ただ…これを知るのは本当にアインスだけなのでしょうか。
例えば転移に皆が驚かない描写が以前もあったので、やはり気になりますね…次のルートで彼がどう選択していくのか、続きが非常に楽しみです!
作者からの返信
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
アインスは大きな目標を掲げてみたものの、最後は自身の感情に呑まれ、道を踏み外してしまいました。しかし、この理不尽に対して感じた悔しさこそが、エルスやディークスにはあって、アインスには無かったものですね。
願いを叶えるには志や力と共に、成し遂げようとする強い欲望も必要です。ある意味では、王道の主人公が当然のように持つものです。
次回のルートでは、さらに主人公として成長したアインスが登場してくれると信じています。
そして未来の世界においては「なんかお役所仕事をやらされてるっぽい人」感の強い神殿騎士ですが、今回は割と行動的でした。黙っているとマスコット的な愛らしさもあるんですけどね。
転移に関してはポーチ(冒険バッグ)同様、すでに当たり前の存在として、気にも留めていなかったのかもしれません。
しかし「当たり前」の中に、明らかな異物が混じっている。それにどういった意図があるのか。いずれ答えに辿り着いてくれることを、アインスには期待します。
今回は作者としても、色々と戦々恐々なエピソードでしたので、コメントいただけて救われました気分です。本当にありがとうございます。
兎山君は初めの頃と比べると、随分とと人間臭くなりましたね! 今の彼の方がずっといい男になったと感じております。
ミチアのことは残念で仕方ありませんが、このストーリ上で必要不可欠だったのだと思いつつ読み進めました。
自分でもわかってはいるんですよね。成長には「悔しさ」も必要っていうことは。
でも、いざ書こうと思っても文字で表すだけなのに、なぜか自分までしんどくなってしまい、結構難しいです。
あ、でも頑張ります! 勉強になります。
それと、ここから彼がどう出るか、ますます先が面白くなりそうで楽しみです。
作者からの返信
お読みいただき、ありがとうございます。
この前後のエピソードは近況ノートでも度々「子供が犠牲になります」と伝えていたこともあり、かなりの読者さまが離脱されてしまわれましたね。ああいった注意喚起は逆効果であると痛感いたしました。絶対にやらない方がいい例ですね。
作者としては、これらの出来事は必然であり、後の物語を進める上での通過点にすぎません。たしかにミチアは残念ですが、私が描きたかったのは「子供が死ぬ場面」ではないというわけですね。彼女も物語の重要な鍵を握っている人物であり、四郎が世界を救う上で欠かせない人物であり、後の時代においても語り継がれる偉大なる存在となってゆきます。――なのですが、先の注意喚起によって、こうした想いまでもが「ただの鬱展開」という、記号化された場面へと成り下がってしまいました。私が見せたかったのは、ミストリアスがいかにして救われたのかといった過程、まさに歴史そのものでしたからね。物語に対しても失礼ですし、作者として大きな失敗を犯してしまいました。
さて、絶望の世界で生かされてきた四郎は抗う心すらもなく、すべてを諦め、ただ従うだけの日々を送っておりました。しかしエレナとミチアの存在により、そんな彼が「人間」へと一歩近づくことのできた場面ですね。物語としても中盤の転換点であり、まさに大きな一歩となりました。
まだまだ彼の旅は続いてまいりますが、引き続きお付き合いいただけますと幸いです。いつもコメントありがとうございます。