子供仇
今日もレベル上げだ!
今日は山に来た、この山に来たのは、ウルフに腹を貫かれて以来だな....。
結局まんまと、アマテラスの計略通り利用されてるだけか。
「今は、レベル上げと吸収でスキルを増やすのに専念しよう」
魔物を捜そうと歩き始める。
(目の前に強い魔力反応)
俺はすかさず避けて、草陰に隠れる。
ドン!
黒い稲妻のようなものが飛んで来たのだ。
「このあたりに私の息子を殺したガキの魔力を感じたのだが、どこかに隠れたか」
あれは?なんだウルフなのか?にしてはデカすぎないか?
なんで喋れてんだ?
(あれは、ブラックウルフです。大きさ喋れることから長のようです)
ウルフなのか、なんで魔物が喋っているんだ?
(他の魔物と違い喋れると言うことは、とても強い魔力を持っていると言うことです)
魔力が強い...魔物は魔力から生まれた種族、魔力が多ければ多いほど強い...。
多分ゴブリンキングより強い......。
逃げる?無理だ動けば場所がバレてしまう。
戦う?果たして勝てるのか?今の俺に.....。
「おい、人間私の息子を殺した罪償って貰うぞ」
息子を殺した?まさか俺達を襲ったウルフの親か......。
(左から来ます)
まずい、避けれない。
ドン!なんとか盾で防いだ。が、盾が壊れてしまった。
クソこれじゃあどこから攻撃が来るか、ユナに聞けない。
盾が治るまで時間がかかる。
「よう、ガキよくも私の息子を殺してくれたな」
「そっちが最初に攻撃してきたんだろ」
「ここは、我々のテリトリーだ侵入したおまえ等が悪い!」
こちらに飛びかかってくる。
避けるが、すかさず爪が飛んでくる。
木の剣に魔力を込める。
ガン!爪と剣がぶつかり合う。
「面白い!普通剣に魔力を込めるのは威力を上げるため、だがお前の場合は剣が壊れないように魔力を込め、威力を上げる、すごい魔力操作だ、大賢者級の魔法使いでも、難しいだろう」
「知らないよ」
かなりキツイ、まだ盾は治らないのか。
「だが、お前の魔力量的に、魔法使い級だろう、魔力操作が凄くてもこの世界は魔力量がすべてなんだよ」
ウルフの角が黒く雷を纏っている!
さっきのがくる。
足に出来るだけ早く重点的に魔力を送る。
ドン!
飛んで来た、頬をかする。
魔力を足に込めなければ死んでいただろう。
「ほお、何の攻撃が来るか、瞬時に判断し、的確に行動したか」
俺は異世界に来てから、しっかりと鍛錬をつんんできた。
ハルベルトにも、同じような事を言われたな!
爪がくる、また受ける。
守り一方だ、長引けばこちらが不利だろう。
盾がもう少しで、治るがきついだろう。
神剣を使うか?さっきまでの戦いで魔力が半分しかない。
出せたとしても十秒で魔力が尽きるだろう。
ここはもうこれしかないな。
足に魔力を込め一気に詰める。
「馬鹿か?そんなに突っ込んできて、死ぬとわかり判断が鈍ったか?」
木の剣を投げる。
なんだこいつ武器を投げた?ほんとに壊れたのか?
「神剣!」
武器を投げたのは目くらませ!意識をそっちに持っていかせるためのだと、このガキ。
ウルフは爪で防ぐ、力の押し合いだ!
ギギギと擦れ合う音が聞こえる。
「クッ!」
体を少し傾ける。
神剣が、消えると同時に。
グサッ!と左腕を爪が突き刺す。
「私の勝ちのようだな」
ミタマが、ウルフの腹もとに倒れて行く。
「アイアンネイルの盾!」
「!?」
ミタマが、倒れながらウルフの腹を斬る。
「おのれ、貴様元々これを狙って!」
ウルフが倒れる。
俺はこれに賭けていた。
体を傾けて、攻撃が急所に当たるのを避け、神剣が消えて、武器がないと油断させる。
相手の急所に倒れる所で、治った盾で、相手の急所を攻撃する。
ギリギリだった。
盾が壊れていなかったら、俺は負けて死んでいただろう。
「うっ!」
それでも左腕は痛い。
傷を押さえる。出血がひどい早く帰えって、治療してもらわないとほんとに死ぬだろう。
あ、でも歩く余裕がないや。どうしよう?
(大丈夫ですか?)
大丈夫じゃないみたいだ。
(これはどうすれば私では治せません)
まあ、そんなスキル無いしね。
(しっかり...さ..)
なんて?あれ?視界が暗くなっていくぞ?
(しっ...だ..い)
聞こえなくなって来た。
そのまま目を閉じる。
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