レベル上げ

ぴょんぴょん!




「待て、こら」




今なにしてるのかって。レベル上げだよ一人でね。


スライムを追いかけている、一発目攻撃したら、逃げ出してね!


スライム一匹を一発で倒せないくらい弱いのかって?




「神剣!」




グサッ!っとスライムを突き刺し倒す。




弱いかと言われたらそんな事はない。


片手はユナの盾でふさがっていて、片手で重い剣を持って、振り回す器用さがない。




その結果、普通の剣を持たずに、軽いいつも練習用として使っている木の剣を武器にした。


スライムは打撃があまり効かないので一発で倒せなかったんだ。




神剣を使ったのは?神剣は魔力の固まりだから重くなくてね、ずっと使いたいんだけど、魔力消費量が多すぎてずっと使うのは無理だ。




盾を外して両手で持って戦えば?と思っただろう。


ユナは結構便利で敵の弱点、索敵、急な攻撃が分かる能力があり、戦闘面でとても便利だ。




(そのまま、まっすぐいくと、魔物がいます)




「ガォー!」




熊のような魔物だ。


木の剣に魔力を入れる。




俺は、前エノメとケンカしたときに折られてしまった剣を見て、魔力を入れることで、木の剣を折れなくさせる事を考えた。




カン!熊の頭に剣をあてる。




「ギャー!」




熊が起き上がる。


でもやっぱり火力不足だ、攻撃力を上げれば木の剣でも戦えるだろう。




(右から来ます)




木の剣で防ぐ。


本当に便利だ、ユナの能力は。




足、頭に素早く攻撃を当てる。


ドン!っと熊が倒れる。




(魔力消失を確認、倒しました)




今日はもう良いだろう。俺はエノメを仲間に入れてから、もう一週間は経った。


レベル上げも順調だ。




盾に手を当てる。




名前:ミタマ・ランス


年齢:5歳


レベル:9




職業:神様




固有スキル:ウカノミタマノカミ 信仰者132、ユナ




攻撃力:32(+3)


防御:38(+15)


スピード:40


魔力:342




装備


木の盾


木の剣


一般服


ズボン





お、信仰者が、100人を越えてる。いつから?




(3日前、寝ている時です、次の信仰者数は、300だそうです)




早く言って欲しかったな。




(申し訳ございません、忘れていました)




忘れてたか、ユナも意外と完璧じゃ無いんだ、かわいいところあるんだな。




(スキルを口説くのは辞めてください)




口説いてねえよ!


俺は、ユナと仲良くなって、こういう話をするぐらいになった。


名前を付けた事によって、自我?を持ち始めてるみたいだ、普通に会話ができるレベルに。




それより、どんなスキル拡張が、追加されたかな?




スキル拡張、吸収




吸収:盾にもの吸収させるとその能力が手に入れる。




能力を手に入れるか。


さっき倒した熊でも、吸収させてみるか。




盾を熊に当てる。




「吸収!」




すると盾の中に吸い込まれていく。




(モンスタースキル、アイアンネイルを獲得)




アイアンネイル?使ってみるか。




「アイアンネイル!」




すると、三本の鋭い爪が手に出てくる、魔力は減っていっているな。




そこの木にでも当ててみよう。


ザン!木が傷つく。


おお!切れ味がいい。




(ミタマ様、吸収したスキルを盾に変換できます、ただし一般スキルのみ)




どうすればいいんだ?




(スキルの名前、の盾と唱えます)




「アイアンネイルの盾」




すると、木の盾の形が変わる、三つの鋭い爪のような木の盾になる。


なんだこれは?魔力消費がない?




さっきの木に向かい攻撃してみる。


ザン!さっきと同じくらい威力が出る。


これはいいスキルを手に入れた。


完全に一般スキルの上位互換じゃないか。




(能力付与スキルには使えませんが)




例えばどんなスキルだ?




(超加速です)




なるほど、でも片手は木の剣、片手は盾で攻撃が出来るようになった。


さっきのスライムも入れてみる。




「確かこのあたりにスライムのベタベタが、あった」




ベトベトを拾い盾に近づける。




「吸収!」




(常時スキル獲得、自己再生、盾にしか使えません)




俺には使えないスキルか。


どんな能力があるんだ?




(盾が壊れても一定時間経てば、元通りになります)




へーそれはいい、常時スキルだから、他のスキルを使ってても一緒に使えそうだな。


今日の収穫は大きかったな、明日から倒した魔物を吸収していこう。

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