ただいま

ユナさんと話している内に家につく。


日が暮れる前には帰ると、言ったがあれこれあって、次の日の日が暮れて帰ってきた。


流石に心配しているかな。




「ただいま、お母さん、お父さん」


「おかえり、ミタマ、遅かったな」


「おかえりなさい、ミタマ」




あれ?思ってたのと違うな。




「怒ってないの?」


「いや、お前のことなら、1日遅くても、生きてはいるだろうから、心配もなかったぜ」




お前の子供やぞ?心配はしろよ。




「で、その子は?誰?」


「えっと、この子はエノメです」


「ミタマは、年上好きだったのか」




なんで、俺が女の子連れてくるだけで、こんな言われんだよ。




「どうも、エノメです、ミタマ様の...」




口を塞ぐ。


だから、学べよ!




「ミタマは、彼女に名前を様呼びさせるなんて、変わった趣味だな」




終わった、完全に俺の性癖だと思われたよ。


早く話を変えよう、これ以上なんかいわれると俺死ぬかもしれない。




「彼女じゃないよ、町で知り合った友達だよ、とっても仲良くなってねパーティーを組んだんだ」


「へえ、この子を?」


「それで、この子を家に住まわせてくれない?パーティーメンバーだし、冒険に行くときに、いちいち町に行くのは、手間がかかるからさ、ダメかな?」




駄目だったら、最悪、エノメを庭で野宿させればいいか。




「全然、オッケー、ミタマの友達だろ、いくらだって泊めてやるさ」


「当たり前じゃない」




軽すぎだろ!本当にこの人たちは。




「ミタマの友達になってくれてありがとね、この子アリスさんしか友達がいなくてね」




仕方ないだろ、前世では、助けることでしか、人と触れ合ってなかったんだ。


友達の作り方なんて分からねえよ。どうせ、俺はそう言う奴なんだよ。




(落ち着いて下さい)




すみません。ユナさん。




「とにかく、どこに泊めればいい?」


「うーん、屋根裏なら、空いているが、少々汚くてな」




どうしようか。




(ご主人様の、部屋に泊めれば良いのです)




それは、そうだが。ほら、ベットが一つしかないし。一様、エノメ女の子だし...。




「私、ミタマ様の部屋に泊まりますよ」


「そうだな、そうしなさいミタマ、お前の友達だし、お前の部屋に泊まらせた方が、エノメちゃんも気が楽だろう」




俺の部屋で、一緒の部屋...




「はい、ミタマ様を、尊敬していて、恐れ多いくらいです」


「エノメちゃん、ミタマを尊敬してるなんて、よくわかってるじゃないか、ミタマを馬鹿にした、


町の喧嘩屋に、見習って欲しいくらいだよ」


「ミタマ様にそんな無礼な事をする人がいるんですか?」 




お前だよ!無自覚って怖いな。


とりあえず、部屋に行こう。




「お父さん、お母さんもう、僕たちは寝るね」


「おう、いい一夜をな」




もう、黙ってくれ。


部屋に入る。




「今日は、疲れたな」


「はい、とても疲れましたね」




異世界に来てから、一番ツッコんだかもな、俺もこの世界に来て、余裕が出来始めたからかな。


でもまだ、今日聞くことがある。




「お前、赤の獣人の長の一族なんだって?」


「!?なんで知ってるんですか?」


「いや、お前の職業が、狂戦士だったから」


「流石ですね、ミタマ様は、そうです、私は現赤の獣人種族長のエノワール・ドールの娘です」




流石...ユナさんのおかげなんだけど...




「なんで、ギルドなんかで、働いているんだ?長の娘なら、働かなくても、お金くらいあるだろ」


「赤の獣人は、非常に高いステータスを誇る、種族で、力が全てという思考があり、女は、子を産む物としか扱われなかった。長は強くなければ成り立たない、長の一族で、女はいらないものと、幼少期に、捨てられてしまうんです」




だから、生活の為にギルドで稼いでたって訳か。


女ってだけで捨てられてしまうなんて...


なのに、家系の決まりを守っていたり偉いな。




「俺が拾ったから、もう大丈夫だよ、約束は守る男ですから」


「ミタマ様は、お優しいですね」


「俺は、そんな困った人の為に、神様になったからね」


「ミタマ様は、神様なのですね」




こいつも辛かったんだな、ストレスであんな喧嘩売りまくってるのかな?




「私は、神を信じます、ミタマ様を信じています」




ピコン!っとなる。




(信仰者1増えました、魔力:300になりました)




めっちゃ増えたな、神というより俺をかなり信じてくれているらしい。


狂戦士は聞いたからあとは。




「話が、変わるけどお前、呪われてるんだって?」


「はい、いつの間にか呪われていて、ミタマ様をお守りする上で、邪魔になってしまうと思い、帰る前にあのようなことを聞きました」




あれか、呪いも解けるのかな?って言っていたな。




「この呪い何をやっても外れずに、困っていて最悪ステータスの減少は、一定なのでレベルを上げれば少しずつ、強くなれます」


「そうだったのか、じゃあ、もう少し大きくなったら、冒険に出ようと思ってたんだ、その旅で、その呪いを解こうな」


「はい」




旅をしようと思ったのは、神を布教しようと町を転々としていく予定だったが、その途中でエノメの呪いを解くのも追加だ。




「じゃあ、明日から特訓だよ、俺はレベルが低いから、村周辺の活発化してきてる魔物を倒してレベル上げお前は攻撃力頼みで、攻撃が単調すぎる、だから俺との喧嘩の時に俺よりスピードが、速いのに剣で受けられてしまう、だからハルベルトに戦い方を学ぶ、わかったか?」


「了解しました、ミタマ様」


「じゃあ今日は寝るか...俺は椅子で寝るからお前はベットで寝ろ」




一緒のベットに入ったら駄目な気がする...




「いえ、私が椅子で寝ますよ」


「いいんだ、丁度椅子で、寝たい気分だったんだ」




そういってエノメをベットで寝させた。


今日は本当に疲れた。明日からレベル上げだ頑張らなくちゃな、早く寝て早く行こう。




そしてその日は疲れたせいかぐったりとねむるのであった。

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