新しい固有スキル?

「よし、これで仲間になれたな」


「仲間のステータスも、コンジットで見れるから、時間が合ったら確認してみてね」


「ありがとうございます、姉さん、俺はもう行きますね」




そう言って、俺とエノメはギルドを出る。




「ミタマ様、今から、どこにいくんですか?」


「もう一カ所、行くところがあるんだよ」




そういって、向かうのは、商業人がいる、市場のような場所だ。


俺は、俺の村のような村が、たくさんあると、考えた。つまりは信仰者を増やすチャンスだ。


そう、あの土を使って。




「あの、こんにちは」


「どうしたんだい、僕、お使いかな?」




ちょっと小太りな商人だ。




「この土を、売りに来ました」


「なんだい、この土は?」


「この土は、栄養な土がない地域でも、作物が、育つようになる土です」


「本当かい?そんな土有り得ないと思うがね」




商人がこっちを睨みつけてくる。




「まあ、解析メガネで、見ればいい」




商人がポケットから、片丸メガネのようなものを出す。


土を真剣に見ている。




「なんだ、この土は、君どこで、手に入れたんだい?」


「信じてくれたんですか?」


「ああ、このメガネは、解析商品の質、能力の確認、解析ができる、職人や商業人の必需品ですよ」




そんなすごいものが、あるのか。




「それで、この土が本物だとわかった、しかしこんなものどこで?」


「それは、僕が作っ....神に与えられし物です」


「神?なんだい、それは?」




食いついた。




「神とは、我々を、救うものです」


「なんだい、その胡散臭い物は」




ですよねー。




「神を信じ、叶えば手に入ります」


「本当かい?」


「はい、神は農業の出来ぬ村のために、私にこれを売るように、命じられました」


「なんて優しい方なんだ」




よし、いける。




「この土を、タダで差し上げる代わりに、この土を売るさいに、神を広めてください」


「本当かい!神ってのは、素敵だな、俺は信じるよ」




この世界の住人は、とても純粋だ。


俺は商人に馬車に詰めた出来るだけの土を渡した。




「ありがとうな、僕、神様によろしくな」




手を振って去る。




「エノメ静かだったな?」


「神様って、なんでも叶えてくれるの?」


「そうだよ」




俺に出来る範囲で、お願いする。




「呪いとか、解けるのかな?」


「呪いぐらいなら、払えると思うよ」




多分、拡張スキルでいつかでるだろう。




「呪いなんて、誰がかかってるんだ?」


「いや、聞いてみただけ」


「そうか、とはならないだろ!」


「忙しい人だな」


「お前にだけは、言われたくない」




馬車に乗る。


とても疲れた、帰るとしよう。エノメのことは言えばなんとかなるだろう。親ばかだし。


頭に親の顔が浮かぶ、ふにゃふにゃしている。


目がうとうとする。エノメの方を見る。


ぐっすり寝ている、疲れてしまったのだろう。


そういえば、姉さんが仲間のステータスが見れるとか。


盾に手をそえる。




名前:エノメ・ドール


年齢:13歳


レベル:24




職業:狂戦士




スキル:狂化、超加速






攻撃力:1900(-1800)


防御:2030(-2000)


スピード:2200(-2000)


魔力:222




装備


戦闘服




能力付与中:キクルの呪い




こいつ、ステータスがバグっているのか?


なんだ、キクルの呪い?誰だよ。


てか、こんなにステータス下がってて、あの強さなのかよ。


てか、スキルがある、こいつ固有スキル持ちなのか?


詳細を見ておこう。




狂化:狂戦士のスキル、自我を忘れ、ひたすらに戦う。


超加速:一般スキル、自分を加速する。 連続して放つのは無理。




なんだ、狂戦士スキル?一般スキル?固有スキルと何が違うんだ?




(一般スキル、誰にでも、得ることの出来るスキルです)


「!?、誰だ?」


(私はあなたの盾です)




盾の真ん中の魔石が、光っている。




(正確に言えば、ウカノミタマノカミの力です。私はコンジットの力を使い、話しています)


「んだ、それなんでもありかよ」


(あなたがよく、詳細と言って見ていたものは、普通は調べられない事です)




要するに、神の力で詳細を見ていた、今は近くにコンジットが、あるからその詳細が話し出した感じか。


この盾を手から外せば声は聞こえないのか?




(正解でございます)


「!?」




俺は今話してないぞ。




(私は、あなたの心に宿るスキルです、話さなくても聞こえます、なので私の声は周りには聞こえません)




ほんとに便利だな。まあ便利に越したことはない、Googleみたいなもんか。


で、一般スキルが何だって?




(一般スキル、誰にでも、得ることが出来るスキルです)




この世界は、様々なスキルがあるのか。




(はい、職業によって得られるスキル、種族によって得ることの出来るスキルなどがあります)




固有スキルは?




(その人しか持っていない、世界で一つだけのスキルです、なので固有スキルは他のスキルから群を抜いた、スキルです)


 


だから、固有スキル持ちは、ヒドラ級が、多いのか。


スキルについて他のことはない?




(スキルは一つ一つのスキルに魔力を大量に使うもの、使わない物があり、魔力を使わない物の方が手に入れにくいと言われています)




俺のスキルは、そのどっちもがいえるな、神剣は、魔力をたくさんが、使わない拡張スキルもある。




(はい、私もコンジットの力で話しているので、魔力消費0です)




強すぎだろ。


スキルの事はなんとなくわかった、俺も超加速得てみたいな。




(超加速:スピード2000の速さで1000000キロ走れば、手に入ります)


ばかか、そんな出せんわ。エノメが、異常なステータスしてるんや。




(狂戦士は魔力が少ない代わり、爆発的なステータスを誇ります、狂戦士は、赤の獣人の長一族しか、なることができない、レア職業です)




!?


こいつ、長なの?こんなところで何をしてんだ。




(いえ、今の長は、エノメという名前ではないので、娘でしょう)




こいつが起きたら、詳しいことを聞かせて貰おう。


で、こいつのキクルの呪いは?




(誰かの呪いは、その人が作り出した呪いで、本人にしか、解き方はわかりません)




そうなんだ。ありがとう、色々教えてくれて、えっと、名前は?




(無いです、私はスキルの一部なので)




そうか、喋ってて名前がないと不便だろう。


それじゃあユナさんって名前はどうでしょう?




(かしこまりました、ユナですね。スキルに名前を付けたことにより、固有スキルウカノミタマノカミと分離、固有スキル、ユナを形成します、成功しました。)




『固有スキル、ユナを獲得しました』




名前:ミタマ・ランス


年齢:5歳


レベル:4




職業:神様



固有スキル:ウカノミタマノカミ 信仰者88、ユナ




攻撃力:17


防御:26(+15)


スピード:29


魔力:135




装備


木の盾


一般服


ズボン





固有スキルユナか、いいね。




ユナが、仲間になった!

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