コンジット
姉さんの手の中を見る
!!
「これは?」
盾のような、腕に付ける物で、その真ん中には、青い宝石が付いている。
「よく、手紙で、ハルベルトが、ミタマはいつも、コンジットが、家にあれば、町にいかなくて済むのにと言っていると、聞いたので、5歳の誕生日プレゼントと、して渡す為に、仲のいい鍛冶屋に作らせたのよ」
「!?」
「誕生日、おめでとう」
「え、でも、コンジットに必要な石は希少で、とても高いと、聞きますけど」
そう、だからよく、ハルベルトに、コンジット買うような、金は家には、ねえよ。げんこつされた。
あいつ、手加減してるつもり、なんだろうけど、くそほど痛いんだよな。
「私、ここで働いて、102年になるのよ、お金は沢山あるわ」
そうなんですか、とはならない。
「え?今なんて?」
「あれ、ミタマ君には、はなしてなかったけ?」
エノメが、口から手をどかす。
「ババアやん」
「おい、こら」
エノメが、ケラケラと笑っている。
後ろの姉さんの殺気に気がついていない。
「とにかく、何ですか?」
「そうだったは、私はエルフなのよ」
この世界は、本当にザ・異世界だな。
「エルフは、千年以上生きるのよ、だからエルフの年齢的に10代ですけどね」
「そうだったんですね」
エノメは自分に対して、言われていることに、気づいていない。
「本当にでも、ありがとうございます」
俺は盾のようなコンジットをつけてみる。
「ミタマ君、とても似合ってるわ。ミタマ君、装備何も持っていなかったでしょ、
だから盾としても、使えるようにしておいたわ」
盾は、鉄製なので、とても、防御力が上がりそうだ。
「コンジットの、魔石は、今のところ、ステータス見る以外使い方があまりよくわかっていない、魔石なのだから、無限の可能性があるんだよ、わくわくしちゃうだろ?」
なんだ、その中二病心満載な、魔石は。
「とにかく、コンジットして、使ってみなよ」
「そうですね」
盾の真ん中に手を当てる。
名前:ミタマ・ランス
年齢:5歳
レベル:4
職業:神様
固有スキル:ウカノミタマノカミ 信仰者87
攻撃力:17
防御:26(+15)
スピード:29
魔力:132
装備
木の盾
一般服
ズボン
靴
魔力が増えている!これが魔力変換の力。
信仰者1=魔力1の変換じゃないのは嬉しい誤算だ。
固有スキル詳細を開く。
ウカノミタマノカミ:信仰される度に能力が解放していく。 現在信仰者87
拡張スキル:魔力変換
魔力変換:1人信仰者が増える度に自分の魔力が増えていく。 魔力は時間が経つと回復する
魔力が少し多かったのは多分、信仰の強さ。信じる力が強ければ強いほど、そのぶん魔力に変わるんだろう
個人差があるってことだろう。
拡張スキルが増えている。
拡張スキル:神剣
神剣:魔力で出来た剣、魔物などの魔力から生まれた物に対して強いが動物や人に対して弱い。
魔力消費量がとても早い。
神剣か、エノメを斬ったのに、斬れていなかったのは、そういうことか、人を傷つけることなく、倒すことが出来る剣だ。
「ミタマ君、魔力が増えてる!こんなこと生まれから見たこともない」
「これは...」
よく考えろ、固有スキルのことはあまりしゃべらない方がいい。
「僕にも、よくわからないんですよね」
「そうなの?今度調べてみようか?」
「け、結構です、増えることに悪いことはないですからね」
俺は固有スキルについて話さないことにした。
「あ、そうだ、そういえば、パーティーのなり方は?」
「そうだったわね、えっと、ギルドカード持っているかしら?」
俺は持っていない。
「私持ってるぞ」
「片方だけでいけますか?」
「ええ、じゃあ、冒険者ナンバーがあるはずだからそれを、ミタマ君のコンジットに、数を打ち込むの」
「えっと、東6082です」
ステータス画面を開く。
「右上にパーティー招待があるはずよ」
右上、右上、これか。
パーティー招待:東・西・南・北
確か東だな。
ギルドナンバー:????
6、0、8、2と。
エノメ・ドール
パーティーに招待しますか?
はい、っと。
コンジットを閉じる。
何か右上にある。
名前、レベル、体力、残りの魔力数、が書かれている。
エノメドール24Lv
高い、戦力として申し分ないな。申し分あるの、俺やな...
「やった、ミタマ様とパーティーになれた」
《エノメが、仲間になった!!》
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