最強の喧嘩屋

ガシャン!


目を開く、俺は眠ってしまったらしい。

辺りを見渡す、ここは、確か町の前の森だっけ、じゃあ、後少しだ。

少しぼーっとしていると、いきなり、馬車が止まる。


「どうかしましたか?」

「いえ、こんな、森の中に、人が」


運転手の声が震えている。

どうしたんだ?体を起こして前を見る。

そこには、威圧感、白いフード!


「よう、久しぶり、固有スキル持ちのちびっ子」

「お前は、まさか、最も狂ってる喧嘩屋の!」

「ちげーよ、その最狂じゃねえよ、最も強いな」


ちゃんと、ツッコムんだ。


「で、えっと、何の用ですか?」

「忘れたとは、言わせないよ」

「........」

「おい、お前、私に喧嘩売っただろ、買いにきたよ」


あれ?なんか言ったけな?

うーん?あっ!


《お前、いつか、絶対に、殺してやる》

《出来ればいいね》


......


何でそんなこと、言ってしまったんだ。

これはあれか、転生もので、よく主人公がいきり出す奴か。


まあ、相手くらいなら、俺も一様、ハルベルトに2年間鍛えて、もらったから、

相手にならないってことはないだろう。多分...


「よし、じゃあやろうか」


俺は馬車に積んであった、木刀を取る。

木刀を構える。相手は素手か、なら殺されずにすみそうだ。


「よーい、スタート」


ぱっ!一瞬でこちらに詰めてきた。

ドン!ギリギリで受けた。力とスピードが違う。


「おい、喧嘩を売って、その程度か?」


しゃべる余裕がない。下手をすれば死ぬ、相手はガチで殺しにきている。

もう一度、パンチがくる、さっきより、遅い、受け止め...

ボキッ!木刀が折れ、腹にパンチが当たる、重い。


こいつ!スピードを落として、攻撃に魔力を回した。


左手が、顔に飛んでくる。足に魔力を送る。 

頬に、パンチがカスる。

ここは、相手の間合いだ、距離をとらねば。

もう一度、足に魔力を送る、そして距離を取る。


「はあはあ、君そんなに強かったんだ」

「魔力0のお前が、なぜ魔力を使える?」


どうする?このままだと、死ぬ...

一か八かあれにかけてみるしかない。


「もういい、終わりにしよう、期待外れだ」


一気に詰めてくる。右がくる!

そのパンチをかわす。


(なんだ、こいつ、交わしてもお前には、武器が無い、勝つことは、できんぞ?)


グサッ!

ミタマの剣が、腹に刺さる。白いフードの人が倒れる。


.......


目が開く。


「負けたのか、私は魔力0のちびっ子に」

「そうだよ、俺の勝ち、これは正直言って、賭けたんだ」


そう、俺は新しい拡張スキルが攻撃系のスキルに賭けた。

でできたのは、ゴブリンを倒したときに、使った、魔力の塊で、できた剣だった。


「私は、死ぬのか?」


俺はこいつが意識を失っている内にトドメを刺そうとした、しかし結局刺せなかった。


「大丈夫、死なないよ、魔力剣は、魔物はよく切れても、人はうまく切れないらしい」


そう、刺したところに穴の一つすら空いてなかった。


「このまま、町まで行くぞ」


俺はフードの男を馬車にのせる。そのまま俺も倒れ込んでしまった。

魔力剣はとても、魔力を使うみたいで、ほとんど、魔力がなくなってしまった。


「かしこまりました。ここから町に向かいます」


馬車が動き始める。

目がクラクラし始める、頭が、ズキズキする。


そのまま、俺は馬車で寝てしまった。

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