スキル拡張

は?.....


ギルド内が静まりかえる




「姉さん、それはどういうことだ?、固有スキル持ちなのに、魔力が無いのか?」


「はい、魔力が0と...」




どういうことだ?魔力がない?




「あ、あの、まだ3歳じゃないからと言うわけではなくて?」


「コンジットは、魔力の核が掴めるようになった人にしか反応を起こさないの....」




つまり、俺の生まれながらにして魔力が0....




「魔力0の人間なんて見たことが、ないわ...」




もう一度ステータスを確認する。




名前:ミタマ・ランス


年齢:2歳


レベル:1




職業:神様




固有スキル:ウカノミタマノカミ 信仰者0




攻撃力:9


防御:13


スピード:14


魔力:0




装備


一般服


ズボン





固有スキルの詳細を確認してみよう。もしかしたら魔力無しで戦うスキルかもしれない。




ウカノミタマノカミ:信仰される度に能力が解放していく。  現在信仰者0




能力ね、結局俺はこの世界に来ても魔力が使えないんだ...




少し沈黙が続いていると




「で、でも攻撃力、防御、スピードに関してはレベル1で高い方よ、レベルをあげていけば、これは上げることが、できるわよ、あまり気を落とさないでね...」


「そうだぞ、ミタマ、魔力が無くたって出来ることは沢山あるぞ...」




お姉さんとハルベルトが慰めてくれている...




「そうよ、ミタマ、あなたはあの力で私を助けてくれたじゃない、あなたにはもう十分の力があるわ...」 




お母さんを助けられたのは、魔力を分けてもらったから、元々魔力のない、俺には使えない...




「私は、その力を信じるわ」




ピン!


ピン?何の音だ顔を上げる。


ハッ!




固有スキル:ウカノミタマノカミ 信仰者1




(信仰者、1人を獲得、新たなスキルが解放しました。次のスキル解放は信仰者50)




!?なんだ?この声は?


新たなスキル?何も変わっていないけれど。


ステータス画面を調べるが、なにも変化がない。


固有スキル詳細を再び調べる




ウカノミタマノカミ:信仰される度に能力が解放していく。  現在信仰者1




拡張スキル:魔力変換




魔力変換:1人信仰者が増える度に自分の魔力が増えていく。  魔力は時間が経つと回復する




魔力変換?信仰者の信仰を、魔力に変えるということか。


これを使えばもしかしたら、魔法が使えるようになるかもしれない。


これが加護、アマテラスには、人を神にする力があるのか?




バン!


机を叩く音が聞こえた。




「おいおい、固有スキル、持ちの癖に、魔力0って」




あ゛?


話しかけてきたのは、冒険者の一人だ。


白のフードを被っている、フードが不自然に少し浮いている。


小柄な身長、だがどこか、から威圧感がある。




「おい、お前、俺の息子に何てこと、言ってだ?」


「みんなが思うこと、代表して、いってやってんだぜ」




ハルベルトがとても、威圧的なオーラを放つ。




「ハルベルトさん、あの人は、ギルドクエスト達成率100%で、こなす、謎の人で、ケンカ早く、ギルド入ったばかりで、上位冒険者パーティーと喧嘩をして、一人で全員ボコボコにして、最強の喧嘩屋の名で最近、有名な人です。」




なんだその?地元の暴走族を一人で壊滅させて、伝説の○○みたいのは。




「ハルベルトさんでも、今は冒険者を引退していますし、喧嘩したら、タダではすまないと思います」




そんなに強いのかあいつ。確かに今はハルベルトは剣を持っていないし、不利か。




「いやー、ちょっと、魔力が苦手でね、そんじゃあ、さようなら、最強の喧嘩屋さん」




こういう相手は、こんな風に相手にしなければいい、喧嘩をかってしまうと相手の思うつぼだからな。


良かった、前世に同じような経験してて。


ギルドを出ようとする。




「おい、お前、逃げんのか?」




ハルベルトがなにか言おうとしたのを押さえつけて。




「逃げると言うか、ただ用が済んだので、帰ろうとしている、だげですが?」




「んだと?お前」




煽り耐性0かよ。


何か言われる前にそそくさとギルドをでる。




「本当に言われぱなしで、よかったのか?」




俺はうなずく。


良いことを思いついたからである。早くかえって、その作戦を練りたいからである。


馬車に乗って出るとき。




「お前、いつか、絶対に殺してやる」




遠くから声が聞こえてきた。


あの喧嘩屋だ。




「出来れば、いいね」




と言い悔しがっている、喧嘩屋をみながら、村へ帰っていく。




これから始まる俺の作戦が

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