初めてがいっぱい

次の日




「ミタマ、起きなさーい」


「おーい、もういくぞ」




飛び起きる。


昨日は楽しみすぎて寝られなかった。




「おはようございます。お父さん、お母さん」


「もう、外に馬車待ってるから、急げ」




ハルベルトに、頭をチョップされる。


軽くやったつもりなのか?クソ痛ぇ。


目が覚めちまった。


そして服を着替えて、馬車に乗る。




「今から、行く町は、私達がギルドで冒険者していたときの、仕事場よ」


「ああ、久しぶりだな、ほら見えてきた。」




とても大きな壁で囲われている。


ウォールマ○アかよ。これはとても厳重で魔物も入ってこれないだろう。


門につく。




「ギルドカードか、住民カードをお出しください」




鎧を着た、男にいわれる。




「よう、久しぶりだな、ハラルド」


「まさか、ハルベルトさんとミータさんですか?お久しぶりです。まさかそちらがお子さんですか?」


 


知り合いなのだろうか?




「ああ、俺の自慢の息子だ」


「はい、たくましそうですね、ハロルドさんたちの息子さん、ならば大丈夫だろうけれど、調べさせていただきますね」




そういうと俺だけ、部屋に入れられた。




「どんなことを、調べるのですか?」


「年齢や身長、体重、仕事、特に荷物検査ですよ」




そうすると色々質問されたりされた。




「次、手を広げて、立ってください」




危険なものを持っていないかの検査だろう。


すると




「ハルベルトさん達は、とても優秀な冒険者だったんですよ、この町を何回か助けていただきました」


「そうなんですか」


「そんな人たちが、ある時子供がいるから、冒険者を辞めるって言い出したんですよ」


「はあ」


「町のみんなは、悲しい気持ちがあったけれど、祝福しました」


「すごい人だったんですね」


「ああ、だから君が大きくなって、冒険者になったらって考えると、この町は安泰だなって、思います」




.......だからおまえ等は人に期待しすぎなんだよ。


あれこれあって無事終わり。




「ご協力、ありがとうございました」


「いえいえ、こちらこそ」




ギルドへ向かう。


その間辺りを見渡す、住んでいる、村と比べてとても進んでいる。


家はレンガで出来ていたり、パン屋などお店も充実していた。


ギルドの前につく、なんだこれ、とてもでかい、色んな建物を見ながら来たが、


他のお店の十倍以上でかい。




「ギルドの、姉さん頼もう」




ハルベルトが、そういってドアをあけると。


たくさんの冒険者達がいた、クエストが掲示板に貼ってあったり。




「ハルベルトさん、お久しぶりです」




黄色髪のお姉さんが出てきた。




「今日はどういった、感じで...」




お姉さんがこちらをジーッと見つめる。


なんだ、なんだ、初対面でその反応は。




「か...」




か?


するとこっちに近づいて抱き締めてきた。




「かわいい、この子がハルベルトさんの息子さん?」


「ああ、そうだ、かわいいだろ、ミタマ・ランスって、言うんだ」




あ、このお姉さんはいい人だ....




「今日はこのミタマくんのステータスを見ようってかんじだ」


「正解っ」


「もう、3歳なんですか?」


「いや、まだなんだが、魔力が表れてな、原因を調べてほしいのと、早めにステータスを確認しようかなって」


「かしこまりました。では、先にステータスでどうなっているか、確認してから、原因を調べますね」




そういうと、お姉さんは受付場みたいなところから、


丸い青の水晶玉みたいのに、木がまるまるの奴を持ってきた」




「これは、何ですか?」


「これはね、コンジットって言うもので、ステータスが確認できる、魔石が埋め込まれた、物だよ、ここに手をかざすと確認できるんだ、やってみて」




手をコンジットに伸ばす。


すると、目の前に、ゲームでよく見るステータス画面が出てきた。




名前:ミタマ・ランス


年齢:2歳


レベル:1




職業:神様




固有スキル:ウカノミタマノカミ 信仰者0




攻撃力:9


防御:13


スピード:14


魔力:0




装備


一般服


ズボン





なんだこれ、これが俺のステータスか?




「な、なにこのステータス」


「どうしたんだ、姉さん」


「いや、職業っていうのは自分で選択するじゃない」


「そうだな」


「ミタマ君には、もう職業が付いているのよ、しかもみたこともない、職業だわ」




神様?まさか、アマテラスか。




「でも、この子、固有スキルを持っているわ」


 


固有スキル?俺だけのスキルか。




「「「なんだって!!」」」




ギルド内がざわつく




「ど、どうしたんですか?」


「固有スキルはこの世界ではほとんどの人が持っていないもので、今発見されている、固有スキル持ちは、この世で12人でその内の3人は災害級の人達よ、後のほとんどはヒドラ級の人達です」




!!


そんなの持ったもん勝ちじゃないか!


それを俺が持っている....


周りの視線がこちらに集まる。




「でも....ミタマ君、君魔力0だよ....」




は?




ギルド内が静まり返える。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る