007:思考停止
――??■日目。
土を食べる。
スキルを唱える。
ブロックを重ねる。
土を食べる。
スキルを唱える。
ブロックを重ねる。
土を食べる。
スキルを唱える。
ブロックを重ねる。
タカシはそうやって生きていた。
思考は疲れ果て、タカシ自身は自分が生きているのかどうかも分からなくなった。
たまに聞こえる機会音声もまともに理解できていない。
ただ、その体は動き続けた。
<タカシは新たに『称■:土■?者』を獲得しました>
<タカシは『称■:土■?者』により■?ル・ボー■スを獲得しました>
<タカシは『■?ル:追■ス??ージ』を習得しました>
――?■■日目。
階段が崩落した。
原因はほんの少しのミスだ。
手が滑り、持っていたブロックを足元に落としてしまった。
ブロックは衝撃にとても弱い。
一つが崩れると連鎖的に階段は壊滅していった。
タカシは地の底に帰って来た。
だが少し体を休めてタカシは作業を再開する。
タカシは動揺もしていなかった。
なぜなら崩落なんてもう何度目か分からないからだ。
1からでも、ただ作業を続けるだけだ。
<タカ■は新たに『称■:土■理??■』を獲得しました>
<タカ■は『称■:土■理??■』により■?ル・ボー■■を獲得しました>
<タカ■は『■?ル:土■理』を習得しました>
<タカ■は『■?ル:土■理』により新たなレ■■を習得しました>
<タカ■は『レ■■:■レ■?ュ■イ■』を習得しました>
<タカ■は『レ■■:マ■■ボー■』を習得しました>
<タカ■は『レ■■:■ート■■ー■』を習得しました>
――?■■日■、
タカシの意識はほとんどなくなっている。
それでも作業だけは続いている。
タカシ本人の意識はないのに、無意識に作業の効率化だけが進んでいた。
タカシ自身は理解していないままに称号が増えてスキルは強化され続けている。
それでも空はまだ遥かに遠い。
見上げれば絶望するだけだ。
だからなのか、タカシの視線は常に地下に向いていた。
<タ?■の『?■:土■?者』が『土■■■』にアッ■?レードしました>
<タ?■は『?■:土■■■』により■■?・ボー■■を獲得しました>
<タ?■の『■■?:■■ス?■ージ』が■練?■→?に上昇しました>
――■■■■■
タカシによる階段制作の作業は最大限まで効率化されていた。
土を食べるという動作はもはや食事ではなく作業の一部となった。
タカシの動きに無駄はなく、まるで全てが計算し尽くされた精密なマシーンのように作業を続ける。
ブロックは階段の段数も分からなくなるほどに高く積みあがった。
穴の外周を回るだけでは高さが足りず、内側へと渦を巻くように階段を伸ばし続けた。
<?■■は新たに『■■:?■■』を■■しました>
<?■■は『?■:土■■』により■?■・■■■■を獲得しました>
<?■■の『■■?:■?■■■い』がランク■→?に上昇しました>
<?■■の『■■?:■?■■■い(?)』により■■?・■■■■を獲得しました>
<?■■は新たに『■■?:■■■■■・■■■■』を習得しました>
<?■■の『■■?:■■■■■・■■■■』が■■?■→?に上昇しました>
<?■■の『■■?:■■■■』が■■?■→?に上昇しました>
――■■■■■
見上げるほどの高さになった長い螺旋階段が穴を囲んだ。
作業を続けるほどに穴の底は狭くなる。
それでも穴の外には届かない。
遠くなっているとさえ感じるほどにどこまでも遠い。
<■■■の『■■:■■■■』が『■■■■』に■■■■■■■しました>
<■■■は『■■:■■■■』により■■■・■■■■を■■しました>
<■■■の『■■■:■■■■■■■』が■■■■→■に■■しました>
――■■■■■
思考停止。
<■■■の『■■■■■』が『■■■■』に■■■■■■■?ま?た>
<■■■は『■■■■■■』により■■■■■■■を■■?ま?た>
<■■■の『■■■■■■■■■■■■』が■■■■■■■■?ま?た>
<■■■の『■■■■■■■■■■』が■■■■■■に■■■■?ま?た>
――■■■■■
<■■■?■■■■■?■■■■■■■?■■■■■■■■?■?■>
<■■■?■■■■■■■???■■■■■■■■?■■■?■?■>
<■■■?■■■■■■■■■■■■■■■?■■■■■■?■?■>
<■■■?■■?■■■■■■■■■■■?■■■■■■■?■?■>
――■■■■■
<■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■>
<■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■>
<■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■>
<■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■>
<■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■>
<■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■>
――■■■■■
<■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■>
<■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■>
<■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■>
――1日目。
<メインワールドへようこそ、タカシ>
<チュートリアルワールドのクリアおめでとうございます>
<ワールドの移動によりタカシのスキルが制限されています>
<制限されたスキルはこのワールドで条件を満たす事により解放されます>
<引き続き『新世界』をお楽しみ下さい>
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