風俗の門を開けてみた

ぽろん

第1話 風俗の門を開けてみた

私はドキドキしていた。



11月の寒い夜、見知らぬ男の車に乗ったからだ。



パパ活ではない。



チャットレディの面接官のおじさまだ。



私はパチンコにはまり、家族からもらったお金をパチンコに注ぎ込んでしまった。



家族からはこれ以上貸せない、パンツでも何でも売って働いてこいと言われた。


当然だよね。


半年前までは正社員で管理者として働いてたのに、精神病んだのと上司との折り合いつかなくなって退職。


仕事も続かないから転々として、保育園の先生からも心配される始末。


私自身が一番抜け出したい。


お金どうしようとさまざまなサイトを見ていた。



すると、“体型関係なし!年齢関係なし!

バック率は45%と破格!日給3万いけます!”という文言のチャットレディの募集だった。



普段の私なら、嘘だろこんなのって鼻で笑い飛ばしてた。


今の私にはそんな余裕もなかった。


ただ性病をもらうかもしれないソープ等は

家族に迷惑掛ける。

チャットレディの仕事は私に取って綱のような存在になった。





さっそく応募し、当日の夜


面接官の男性はダンディーだけどちょっと危険な感じもあるおじ様だった。


聞けばチャットレディの仕事は、コロナ禍で仕事の無くなった嬢を救うために始めた事業で、利益はあまり出ない、だからチャットレディ専用の部屋もそこまで用意していないという話だった。




しかも、私の体型を見て『あなたはふくよかだからコスプレ衣装は自費で用意してくれ。』とのこと。




この時点で、あ、私踊らされてた。とわかった。


そもそもラインで応募した時、体重も身長も全部本当のもの申告してたから、ふくよかでも行けるのかって思っちゃったよ。




悲しくなって、結構ですと断り車から出た。




結局、ちゃんと働かないとダメなんだと実感。



今月あと半月で90,000円稼がないと多方面に迷惑を掛けてしまう。



家族に頭下げるしかないのかなと考えながら、自分のしでかした事の重大さと今向き合ってます。




本当にパチンコは今特に出ないし、閉店ラッシュも続いてるので辞めるにはうってつけの時なのかもしれません。



私は家族が壊れそうになってますが、


みなさまはそうならないように、自分や身の回りの人を大切にして頂ければ幸いです。

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風俗の門を開けてみた ぽろん @091121

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