第204話 オレ様の名は・・・
あの時の俺はどうかしていたのかもしれない。
ナニアが突然俺の名前を付けたいと言い始めやがった。
周りは当然の如く
「「ダメ(です)!!」」
って言ったのに当の本人のオレ様が
「いいぞ。」
なんて言っちまった。
「「「えっ?」」」
ほら、周りもナニアも困惑してやがる。
俺だって困惑してるぜ。
でもよ・・・
「だから、いいぞって言ってんだ。」
なんかオレ様も無性に欲しくなっちまったみてぇなんだ自分の名前ってヤツが。
ただの記号だと思ってた名前ってヤツがよ。
「え?え!いいの聖者っち!!まぢ!!」
「あぁ~マジだ。でもよ俺の気が変わらないうちに決めろよ?」
「え?あ?うん!まぢダッシュで決めるわ!!レイっち!ルノアっち!聖者っちの名前決めよ!!」
「えぇ!そ、そ、そ、そんな大役、わ、わ、わた、私なんかに出来るんでしょうか?」
「お、おい聖者本当にいいのか?それか決めるなら教皇様とかに相談した方がいいんじゃ?」
「いいんだよテメェらで!むしろ、お前たちでないと嫌なんだ。それに教皇になんて決めさせたら、どんな卑猥な名前にされっかわかんねぇからよ!あのドグサれド変態狸ジジィはよ!!」
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「ブウェッキュしゅ!!クシャミが!」
「へ~私の祈祷の最中にクシャミとはいい度胸してやがりますねぇ教皇様?」
「ギヒィ!!そこをつかまれたら取れちゃう!取れちゃいましゅ~儂の、てぃ、てぃ、てぃく、ビィィィィィ!!!!!」
「うるさいっ!これでイッて黙っておきなさい!私は聖者様の無事を祈って祈祷してるんですから!!」
「イ、イギュ~!!!!」
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「そうと決まればレイっち!ルノアっち決めちゃおう!!」
「聖者様だから清らかな名前がいいですね!」
「いいねルノアっち!でも聖者っちってダークなイメージもない?」
「こら!ナニア!聖者は口は悪いがダークなとこはないぞ!」
「てへ♪ソダネ!聖者っちは良いヤツだもんね!!」
「お、お前らに任せたの間違いだったか?」
「ダイジョブ!ダイジョブよ!!」
そこから、小一時間ほど皆で考えていると、突然3人の頭にフッと湧いて出た名前があった。
「「「ルミナス」」」
「「「「え?皆同じじゃん!!ってことで、どうよ聖者(様、っち)!!」」」
「ルミナス・・・かぁ・・・良い名だな。そうか、俺の真名は・・・『ルミナス』か!!今日から俺は『ルミナス』だ!!よろしくな!テメェら!」
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