第201話 新たな・・・
俺たち4人とミミはザルドルに見送られロコロッコの街を出た。
砂海にはナニアが百騎丸の件でとっちめた砂海族が待っていた。
お礼参りかと一瞬警戒したが、俺たち、特にナニアを見た瞬間に一同直立し頭を下げ「ナニア姐さんお勤めご苦労様でした」と挨拶した。
思わず俺はヤ〇ザか何かの挨拶かと思ってしまうほどの光景だった。
そこからはあれよあれよという間に俺たちの荷物やらなんやらを大型船に乗せてくれ砂海を送ってくれることになった。
また、ここを小型船で越えるのかと嫌気がさしていたので渡りに船であった。
ナニアは飽きたり腹が減ったりすると
というか、その振舞いの効果が凄まじく船員の皆がナニアを崇拝していたwww
そんなこんなで砂海を渡り切り砂海族たちにお別れをし俺たちはわりかしのんびりと中央国家ダッカーノ王国を目指して歩き始めた。
途中の村や小さな町などにより物資の補給をしたり宿に泊まったりした。
ちなみに宿に泊まる際はナニアに襲われ続けたのは内緒だ。
朝起きると聖者はニヤニヤしているし、ルノアは悶々としているし酒場の皆は生暖かい目をするし、宿屋の店員には「ゆうべはお楽しみでしたね♪」ってテンプレ言われてたので公然の秘密になっていたが・・・
何はともあれ順調であった。
そんなこんなでもうすぐダッカーノ王国に着くというところで異変は起きた。
何やらこの日はナニアが朝から元気がない。
食欲がないのだ。
心配しても「う~ん。なんだろ?元気なんだけど?なんか変?」みたいな感じであったのだが、小さな山越えをしている最中に急にナニアが倒れた。
突然の事態に焦った俺はナニアを抱えて猛ダッシュで山越えをしようとしたが、聖者に殴られて正気に返った。
妖精転幻して筋肉ムキムキの魚人になった聖者にうながされ2人で即席の洞窟を掘り、そこで一夜過ごすことにした。
ガチムチ聖者と聖女ルノアの献身もあり、程なくしてナニアは目を覚ますのだった。
しかし、そこでガチムチ聖者と聖女ルノアから衝撃の言葉が述べられた。
「「ナニア(さん)は当面の間、冒険禁止。山を降りダッカーノ王国に到着したら、レイの屋敷で絶対安静だ(です)!!」」
「ちょ!なんでよ!あーし元気よ!モリモリだって!!なんでそんなイヂワル言うんよ聖者っち!ルノアっち!!」
「イヂワルなんかじゃねぇよ!それだけ重要なんだ!あとお前今日から当分の間、レイとのイチャイチャ禁止な!!」
「ちょ!ちょ!ちょっと!!マヂあーしなんかした?ドイヒーぢゃん!!あーしレイっち成分補給できなかったら死んぢゃうよ!?」
「た、た、確かにどういうことなんだ?そんなに重い病気かなんかなのか!聖者、ルノア!」
「っち!しゃ~ねぇ~な!隠すことでもねぇからな!重いもなにもねぇ!もっと重要なことだ!!」
「「オメデタだ(です)!!」」
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