第194話 眠る悪意

それは一瞬のことだった。


『ピース☆』


世界が真っ白に染まった。。。


ここは砂海の地中の奥深く。

深淵たる位置。


そこに横たわるは砂海の絶対的王者であるスベテヲクラウモノ。


砂海に君臨する者として数えきれない年月を過ごしてきたスベテヲクラウモノ。

これまでの生においての2文字など味わった記憶はない。

『・・・アレハナンダッタ?』


スベテヲクラウモノは自身が抗えない力の抵抗に突如として遭い、結果として今ここに


ここはスベテヲクラウモノにとって家のような場所ではあるのだが、ここへは意識的に戻ってきたのではない。

おそらくだが、数日程度であろうと予想はつくが、


それはスベテヲクラウモノにを与えた。

『許スマジ。ダガ、今ノママデハ・・・』

そう呟くとスベテヲクラウモノは体中から小型のワームを射出し砂海のモンスターたちを喰らい始めた。

『時間ハカカルガ"力"ヲトリモドシ必ズ・・・』

そう呟きスベテヲクラウモノはまた眠りにつくのであった。


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ここは南の国からさらに南の位置に数千キロ行ったところにある名もなき絶海の孤島。


そこに横たわっていたのは邪七樹が1人である憤怒のブルーノであった。


彼は砂海での闘いにおいて、千鬼丸を超克し鬼化オーガしたナニアの手によって、苦戦を強いられたが、最終的には憤怒之王レイジャーとなりナニアを圧倒した。

そして、いよいよスベテヲクラウモノをと思ったところで邪魔が入った。

だが、そこで彼の記憶は途切れた。


「・・・何も見えなかった。何も出来なかった。あれは何だったんだ。・・・私は・・・オレに腹が立つ!許しがたい!!許せんっ!!だが、、、完敗だった。」


「オヤオヤ♪憤怒のブルーノともあろうお方が天を仰いでしまって♪オセンチですか♪」


「・・・狂悦エクスタシーのカリヴァンか・・・相変わらず小馬鹿にした格好をしているな・・・」


「アレレレェ?今日は随分と殊勝ですねぇ?ブッコロス!!って叫ばれるかと思いましたヨ~♪」


「・・・見ての通りだ。今の私には何もできん。むしろ今なら楽に私を殺せるぞ?」


「エヘヘヘ♪殺しちゃいたいところですケド~死にたくないんでやめときまぁ~すwww」


「・・・喰えんヤツだ。」


「エヘヘヘ♪褒められちゃった♪じゃ褒めてくれたお礼に、そこの海でブッ殺してきた深海の殺し屋たる涙鮫ティアーシャークあげちゃいますね♪コレ喰って元気出してくださーい♪んじゃドロンしますね~♪バイビー!!」


「・・・なんだったんだアイツは。だが、有難く喰らおうではないか。私をこんなにしたアイツを殺すために!!」


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