第177話 ライオネル商会
襲撃を受けた翌日、ザルドルは城と教会を訪れ、それぞれに報告をした。
「ロコロッコの会頭が自身のコネクションとレイたちとのコネまで使って何を言ってきたのかと思っていたが、まさか本当にその様な事態になっていたとはな・・・この王命を持ってライオネル商会へ行くがよい。もちろんジョルジョを連れていくがいい。」と王は言い。
教皇は「まさにザルドルが言う通りであったようだな。ダンテからも同様の報告があった。それでなザルドルの話から推測するに、ライオネルは何らかの呪詛にかけられている可能性が高い。スネイルの暗躍を阻止するためにもライオネルを救出せよ。もちろんダンテを連れて行くがいい。」と言った。
そうして、ザルドルは王命を持ちライオネル商会へ再度赴いた。
「失礼。セクレタ殿。スネイル会頭代行に話があってきた。」
「ザ、ザルドル様!困ります!昨日もお伝えしたようにスネイル様はあなた様とはお会いになりません。申し訳ありませんがお引き取りを!でないと・・・」
「失礼したセクレタ嬢。あなたのご心配痛み入る。しかしな。本日は昨日とは違うのだ。これを」
そう言ってザルドルは王命をセクレタに手渡した。
王の封印を確認し王命を読み上げたセクレタは声をあげずに泣きそして、懇願をした。
「・・・ありがとうございます。どうか、どうかライオネル会頭をライネル商会をお救いください!!」
「では、通してもらうよ。」
そう言ってザルドルたち3人はスネイルがいるであろう会頭室がある2階へ上がった。
会頭室へ入ろうとするザルドルを2人が止めた。
「「なにやらよからぬ気配がする。ザルドルさんは最後に入ってきてください。」」
そう言ってジョルジョとダンテが会頭室の扉を開いた。
すると、そこはもの家の殻であった。
だが、会頭が使用するデスクの上に異様な置手紙が置かれていた。
そこには「残念でした。ここにあるのはミスを犯したスネイルの右手だけだ。宙に浮いている右手を見てごらん。」と血文字でかかれた手紙であった。
そして、その手紙の言うように手紙の文字が血文字であることを立証するかの如く、誰かの右手が手紙の上を浮き、そこから滴る血液が文字を書いていた。
次の瞬間、手紙の血文字が動き出し新たな文字が書かれた。
「右手を見たね?それじゃあ、絶望をプレゼントするよ・・・」
置手紙が赤く怪しく輝き血文字の羅列が変わり魔法陣が突如として描かれた!!
「これは!トラップ魔法だ!」
「なにかが召喚される!ザルドルさん下がって!!」
ジョルジョとダンテがザルドルに叫んだ瞬間、召喚魔法が発動し、突如としてモンスターを産み出し始めた!?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます