第170話 聖者と聖女
身体を内側から焼かれ血を吐きながらヨロヨロと立ち上がるレイ。
それに動揺する死霊女王。
『なぜた!なぜその状態でお前は生きている!?』
「皆と生きるため!平和な世を築くため!愛する者を護るためだ!!覚悟しろ!」
レイはありったけの魔力を籠め、不浄なるものの力を呼び起こす!
するとレイの頭の中に不浄なるものが持ついくつものスキルが浮かんだ!
そして、その中から直感的に1つのスキルを選び行使した!
死霊女王『させるかっ!死ぬがいい!
ズドーン!死霊を圧縮させた死霊女王の一撃が全てを破壊した様にみえた・・・
しかし、砂煙が収まるとそこには2人の人間が立っていた。
1人は光り輝く大きな甲羅の盾を持ち死乃乱舞を弾いたガチムチの亀の魚人の聖者。
1人は聖なる結界でレイを覆い防御と同時に解呪と回復の3つを同時に行っているエルフの聖女。
「「ははっ!これが本当の自分!?力が溢れてくる!」」
2人は本能的にその身体で自分が何をできるか悟ったのだった。
そして、行動した!
『なぜだ!なぜだ!なぜ肉体と魂が合致しているんだっ!!なぜだぁぁぁ!!』
動揺する死霊女王の次なる一手も軽々いなした亀の魚人は跳躍し叫んだ「アタックモード!」すると甲羅が拳に纏われグローブの様になった!
『
それと同時にレイは疾走した!
レイはエルフの聖女を信じて疾駆した!
レイが持つはミミが精製した剣『宝剣 龍之顎』!?
そこにはエルフの聖女が放った聖なる魔法『
自身の命の危機を感じた死霊女王は全魔力を解放しレイと聖者へ最大出力の死乃乱舞を放った!
その時レイが叫んだ!
「今だミミ!」
ミミは待っていましたとばかりに1日一度限定の大技を使った『
ミミは今しがた死霊女王が放った死乃乱舞をほぼ同様の力で放ち相殺してみせた!
本来であればそんなことはできないのだが、今回はエルフの聖女のバフがかかっていた!
「よくやったミミ!いくぞ聖者様!」
「これで終わりだぁぁぁ!」
レイの超速の横薙ぎと聖者の振り降ろしがさく裂した!!
それは遠く離れた霊峰を守護する聖竜が放つブレスのようであった。
「「
『がぁぁぁぁぁぁ!馬鹿な!馬鹿な!妾が妾がぁぁぁぁぁぁ』
そう言って死霊女王は灰となり消え去った。
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