第171話 神アルマ

レイの超速の横薙ぎと聖者の振り降ろしがさく裂した!!

それは遠く離れた霊峰を守護する聖竜が放つブレスのようであった。


「「聖竜の十字架セイントクロス」」


『がぁぁぁぁぁぁ!馬鹿な!馬鹿な!妾が妾がぁぁぁぁぁぁ』



そう言って死霊女王は灰となり消え去った。


「うおぉぉぉぉぉ!!オレはオレはついに!ついにレイス・クイーンを斃したっ!!」


「はわわわ!私にこんな能力があるなんてっ!聖気が溢れてきますっ!」


「「オレ(私)たち入れ替わってる!!これが本来の力!?」」


2人が興奮している最中に『聖竜の十字架セイントクロス』の光が急激に強くなり視界が眩い光に包まれた!?


その聖なる光は崩れ去った『忘却の王墓』を突き抜け天にまで達した!


その時『忘却の王墓』へ駆けつけていた冒険者たちの目には確かにが降臨する姿が映った!!


そして、そのが『忘却の王墓』の遥か下を指さした。


冒険者たちはこの瓦解した『忘却の王墓』の下に生存者がることを確信し、救助に向かうのであった。


そして、『忘却の王墓』の中では、レイたちが『聖竜の十字架セイントクロス』の光に包み込まれていた。


そして、その光の中に1柱のが立っていた。


『私の名前はアルマ。この世界の神です。聖者と聖女よ、よくぞ死霊女王を葬りましたね。あなた達は見事に自身に課せられた重く苦しい試練を乗り越えました。』


「ははっ!こりゃスゲー!神気が満ちてやがる!こりゃ本当に神様ってヤツか!?まさか本当に神って存在に会えるとは思ってなかったぜ!」

「はわわわっ!凄いです!聖気よりももっとすごい気が満ち溢れて、この場にある邪気がドンドン浄化されてます!!ほほほほ本当にかかかか神様!?」


『はい。神です。そして、2人には謝らねばなりません。聖者よ、あなたは男性の魂であるのに女性の肉体に宿らせてしまい長い年月信じられないほどの苦労をかけてしまいました。申し訳ありません。そして、ルノアさん。いくら私たち神が直接介入出来ないからといって、あなたのことを直接救うことが出来なかったがために、魂を違う肉体に入れ替えさせられるという冒涜を許してしまったこと、本当に申し訳ありませんでした。』


「やはり俺は男に産まれるべきだったのか?」


『えぇあなたは男性で産まれる予定でした。しかし、不幸なことに誕生の直前にチェンジリングされてしまった。結果として、男性の魂を宿しているのに女性として産ませてしまった。本当に申し訳ないと思っております。』

「チェンジリングか…そんなことがあったなんてな…」


『ルノアさんも申し訳ありません。』

「はわわわ!神様がそんな!わわわた、私は…」

『いいえ。いくら決まり事があったとはいえ、あなたを苦しませる様な形になってしまった。本当に申し訳ありません。』


突然降臨した神アルマは2人にお詫びとして1つ提案をするのであった。

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