第168話 もう1人の巫女
『巫女よお前以外全員殺してやろう!お前の目の前でなぁ!!!』
『
聖者様が張ってくれたサンクチュアリが破壊され俺たち4人だけに、その絶望の光が降り注ぐのだった。
後悔と自責の念により絶望に押しつぶされ、心が砕かれ、その場に崩れ落ちた聖者。
そんな聖者に対し死霊女王は聖者の死をもってこの戦いを終焉とすると宣言したのであった。
そう聖者も死霊女王もすべて終わったとこの時までは思っていた。
しかし、現実は違った。
ボロボロになりながらも4人は生きていた!
その理由はルノアであった!
なんとルノアはサンクチュアリが突破される寸前に本能的に動き、自身の甲羅に聖者が張ったサンクチュアリを移動させ纏わせたのだ!
結果として、俺たちはルノアの甲羅の陰に入れられ『
死霊女王の『
だが、死霊女王の予想に反し生きていた!!
『なぜお前たちが生きているんだ!!確かに殺したハズだろう!!・・・はっ!キサマも巫女だったのか!?しかし何か変だ?』
「ひぃぃぃ怖いよ~!!み、みんな大丈夫?」
「あぁルノアありがとう!お陰でしなずにすんだよ!」
「ルノアっちありがと~ヤバみだったけどルノアっちのお陰でヨユーだったわwww」
『ルノア姉タン、アリガト!』
『(コイツは厄介だぞ?あの筋肉と甲羅にサンクチュアリをまた纏わされたら、こちらの攻め手がなくなる。それに攻撃に転用されたら厄介だ。だが、あの巫女は聖女と同じく魂にブレがある。それによって本来の力が出せていない。であれば、やることはただ一つ!!)・・・運がよかったな!もう一人巫女が混ざっているようだが、問題ない!ここで死んでもらうとしよう!!』
もの凄い魔力の膨らみと背筋が凍る殺気のもとに死霊女王が唱えた
『
それは何百何千の死霊が俺たちの頭上に現れたかと思うや否や、急速に強引に圧縮された。
死霊たちは訳も分からず呼ばれた上に無理矢理圧縮されたので、阿鼻叫喚が沸き起こる。
そうして出来上がった圧倒的な質量をもつ死霊たちで出来た呪いの爆弾で俺たち4人を押し潰し、そして爆発させた!?
当初はルノアの甲羅は輝きを放ちながら耐えていたが、あまりの質量に負け堪え切ることが出来ず力負けし俺たちは被弾した。
「「「『ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!』」」」
ブスブスと身体から煙を吐き出しながらも俺たちは生き残った。
しかし、もう立ち上がる力さえなかった。
「おやなんと!パンデミックですら生き残りましたか!こちらの巫女はかなり優秀な様ですね!?ですが、もう終わりの様ですね。では、死んでください・・・
あぁ俺たちはもうダメかもしれない。
血反吐を吐き地に這う俺は、そう思った。
だが、そんな俺の前に得体のしれないナニカの塊があることに気が付いた!?
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