第149話 ノア

『忘却の王墓』の前でモンスターに囲まれイジメられていた?いやいや襲われていた人間を助けたらカメの人魚?魚人だった・・・



ツンツン


「・・・『ツンツン』じゃないナニアやめなさい。怖がってるでしょ!」

「ほ~い。ゴメンねレイっち!ちょっと反応がウケたから、ついwww」

「『つい』じゃない!!まったくもう!・・・あの~済みません。もうモンスターは倒しましたよ!大丈夫ですか?すみませ~ん!!」


「ヒィィィ!お助け・・・え?・・・人の声?あれ?モンスターは?」

「もういませんよ。モンスターは俺たちが倒しましたよ。だから安心してください。」


キョロキョロとあたりを伺って本当にモンスターがいないことを確認すると『ガバッ!』と男が立ち上がった!!


丸まってたからわからなかったけど2メートルくらいある大男だ!

筋肉もムキムキで見るからに強そう・・・だ?


アレ?なんか内股だし丸太の様に太い腕を縮こまらせて、顔の前で手を握りながら、なんか小刻みに震えている。

あっ!目が合った。いや待て!この展開もしかして!?


次の瞬間、大男が俺めがけて『ドスドス!ダンッ!!』と、飛び込み抱き着いてきた!?


「うわぁぁぁ~ん!怖がったよぉぉぉぉ~助ゲデグレデありがとゔぅぅぅ~!!!!」

「あっ!おいっ!ちょっとお前なにレイっちに抱き着いてんだコノ野郎!!あーしのレイっちに何してくれてんだこの野郎!!ブッ殺すぞ!!」


『バキゴキッ!バキッゴキッ!!』


あっ俺の骨が尋常じゃない力で抱きしめられてバキバキいってる!

これもうちょい、いったら折れる・・・

カオスだ・・・マリサさん笑ってるし・・・どうしよう俺・・・


その時俺と大男の間に『にゅるん』とした感触がはしり『ぷくぅー』っと膨れ上がった。


『父タマ死ンジャウ!ヤメテ!!』


突然現れたミミに驚いて「キャッ!!モンスター!!」そう叫ぶと、大男は俺から手を放し尻餅をついて怯えた。


「レイっち!大丈夫!!」そう言って『ギュッ』と抱きしめてくるナニア。


「あぁ~この弾力幸せ!やっぱガチムチより、ナニアのおっぱ・・・じゃなくて、ナニア大丈夫だよ。ところで、そちらの方、落ち着いたかな?このスライムは『ミミ』と言って俺たちの仲間だから害はないから安心してね。」


「ひぃぃぃ・・・い?敵じゃない?あぁ~良かったぁぁ~」


「ふふ♪落ち着かれたようですね。戦士さま♪私はサンサンプトンの『聖プロギシア教会』のシスターをしております、マリサと申しますが、貴方様は?」


「はわわわ!シスター様!良かった!あっ!私の名前は!?い・いや、お・俺の名前はと申しま・・・だ!この度は助けていただいて、あっあっありがとうござる!?」


「「「・・・・・・なんか変なキャラの人きた」」」

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