第140話 サンサンプトン
砂漠を越えて2日間。
総勢50名を超える俺たちの大移動は終わった。
遂に着いたのだ!
南の国の首都サンサンプトンに!!
サンサンプトンは首都というだけあって、かなりデカい!
活気に満ち溢れている!!
そして、ついこの間まで砂漠にいたことが嘘なんじゃないかと思うくらい街は緑豊かだ。
サンサンプトンは東西南北の入口がある。
まずは今、俺たちが入ってきた『北門』
『北門』は緑豊かな大地を経て砂漠に入りロコロッコに繋がるルート。
『西門』はサバンナの様な乾燥した気候に緑が茂っている大草原のルートで第二の都市『アンバー』などに繋がっているルートとのこと。
『東門』は熱帯雨林の様な気候になっておりジャングルが広がっており、そこかしこに遺跡やダンジョンなどが分布している地域で獰猛なモンスターも多い地区であるとのこと。
また、そちらのルートを抜けると第三の都市『ポム』に辿り着く。
最後に『南門』
『南門』は、『門』と言っているが実際は違う。
なぜならサンサンプトンの南端は海が広がっているからだ。
つまり、サンサンプトンの『南門』は港である。
こちらは、港なので世界各国から交易のため船が往来している場所だ。
なので、中央都市などでは、なかなか見ることが出来ない様なモノや人が行きかっている。
しかし、なぜサンサンプトンにこれほど交易船が集まるかというと、海域の問題らしい。
サンサンプトン周辺の海域は通年を通して穏やかで気温も温かい。
他の海域では、定期的に大荒れになる海域や凶暴なモンスターが棲まう海域、船が謎の失踪を繰り返す魔の海域、1年中ブリザードが吹き荒れる海域、一面が凍り付き船がそもそも立ち入ることができない海域などがあるとのこと。
そのため、サンサンプトンは輸出入が盛んとなり商業国家として栄えている。
余談だが、ナニアの故郷であるアマゾネス族の国も『南門』から南西に進んだところにある島国にあるとのことで、その名を『
名前の由来は、曰く『闘いを求める者の地』、『男たちの天国』、『弱者を赦さぬ地』『男たちの地獄』、『血で血を洗う地』、『修羅の国』、『生と死と性と死の地』とから名付けられたとのこと。
要するにヤバい国らしい。
また、これはとても驚いたのだが、『南門』から1週間ほど南下した場所には、人魚や魚人などが住まう『海底国家エイビス』という国が存在するらしい。
獣人やエルフ、ドワーフなんかもいる世界だから、いるんだろうなぁ~とは転生して少し経った頃から思っていたが、やはり人魚は存在しているらしい。
因みにだが、『人魚』は人族に近い姿かたちをしているらしく、『魚人』は魚の面影を強く残した姿かたちをしているらしい。
『獣人』はどちらも一括りで『獣人』だが、なぜか昔から『人魚』と『魚人』だけは、意味があり、わけられているとのことだが、本当の意味を知っている者は極僅かとのこと。
さて、そんな雑談をザルドル達から聞きながら歩いていると都市の中央に俺の目的地が2つ見えた。
『城』と『教会』だ。
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