第137話 百騎丸とライネル商会

俺とナニアはライノスとタマナスの意識を刈り取ることに成功し、街への被害を最小限に抑え無力化に成功した。


「「「「「親分!姐御!!」」」」

そう言って駆け寄る子分たちに抱きかかえられる、気を失っているライノスとタマナスの口からが吐き出されたのであった。。。



「!!!あれはっ!!おいっ!お前たちに触るな!!」


「それってなんでやす?ん?はっ!の商人がオイラたちに売りつけてきたじゃねぇですかい!!」


「百騎丸?コレは邪神樹アンノウンの作った玉だぞ!!コレは人を邪界の化け物に変えちまう恐ろしい玉だぞっ!!」


「なんでやんす?邪神樹アンノウンってのは?オイラたちは南の国で話題の『一粒飲めば百人力の丸薬』ってのを南の国の商人から買っただけでやんすよ!」


「そんな一粒のんで百人力なんてもんがある訳ないだろうが!!あの野郎!そんなことを言って自分の手駒を増やしてんのか!!」


「なんなんでやんすか!親分たちは大丈夫なんでやんすか!!」


「・・・なんとも言えないが、多分大丈夫なんじゃないか?意識を失っているからなんとも言えないが、さっきまでの興奮状態の様な感じもなく呼吸も落ち着いているし、何よりそのが吐き出されてる。だから、多分大丈夫だと思う。」


「そうでやんすか、、、良かったでやんす。」


「おい!三下!お前今、って言ったか?」


「ザ、ザルドルさんでしたか。言ったでやんす。昨日、オイラたちのアジトにライネル商会の商人が来たでやんすよ。そこで『百騎丸』を紹介されて購入したでやんす!」


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それからしばらくして2人の目が覚めた。

「オイ!ライノス!タマナス!!お前たちなんつーことしてくれてんだっ!ロコロッコの街壊しやがって!あーしがボコボコにしてやろうか?あぁ!!」


「「い、いや、もうボコボコにされました(汗)だが、済まない。俺たちは街を壊すことなんてする気はなかったんだ。ただ、お前たちをギャフンと言わせたかった。そのためにライネル商会から『百騎丸』を買ったんだ。確かに言ったんだ。『南の国で激売れの商品で一定クラスの力を持ってるヤツなら、その力を百倍にまで引き上げる』って!それで、この『百騎丸』を使えるのは俺たち2人だけだって言ったんだ!」」


「へぇ~そうかよ?あーしのこと『ギャフン』と言わせたかったのかよ?」

「「え?いや、その・・・」」


「そんなに『ギャフン』って聞きたいなら、あーしが聴かせてやんよ!ただし、お前たちの声でなっ!!」


バキ!ドゴッ!!ドゴン!!!

「「ギャフン!!」」


「おいおい!ナニアやめろ!どっちが悪党かわかんないぞ(汗)」

「は~い♪レイっち!!お前等コレに懲りたら二度とロコロッコの街に手ぇ出すんじゃねぇぞ!!」


「「は、はいぃ・・・」」バタンッ。


「ライネル商会・・・南の国最大の商会がそんな危ない商品を売ってんのか?本当ならそれはロコロッコの商会の会頭として許せねぇな!!」


「南の国ではの魔の手が蔓延っている?コレは聖女様だけ迎えに行けばいいって話じゃなくなってきたな・・・急ぐ必要があるな南の国!!」



~第5章 砂海編 完~

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