第136話 犀弩河馬乱
「「ウルザイ!!お前等もまとめて街ごと消し飛ばしてヤる!!」」
そう言うとライノスとタマナスは2人同時に己の身体に魔力を集中させるのであった!!
バチバチと轟音をあげながら魔力が集中していく!
魔力を溜めている2人から「「グゥゥ」」と呻き声があがり、体中から血が噴き出る!
どうやら自身の限界を超えて魔力を溜めているようだ!!
ライノスの折れた角が根本から砕け、タマナスの食いしばっていた歯が全て粉々に砕けた時遂に臨海点を越えた!!
「「イクゾ!!死ね!!『
そう叫ぶと、大質量の魔力がライノスの角があったところから、タマナスの口内から放出され、その魔力が重なり一筋のレーザービームの様になり、言葉通り街を消し飛ばす勢いで俺たちの元に殺到した!!
「クソっ!どうしたら!!俺のこの短剣にかけるしかないか?」
俺がそんなことを口走った時、ナニアが叫んだ!!
「ミミっち!お願いっ!!」
「わかった母タマァァ!!」
そう言った瞬間、ナニアの胸元から飛び出したミミがスキルを発動させた!!
「
すると俺たちに直撃する寸前、正確にはミミに触れるか触れないかの所で一瞬『犀弩河馬乱』が停滞した!
そして、急激に向きが変わり上空に打ちあがり霧散した!!
「「ナッナンナンダ!!」」
「え?どういう?」
「レイっち!!んなのいいからイクよっ!!」
「え?あ!はいっ!!」
「こんの馬鹿カバがぁぁぁ!!!」
そう叫びながらナニアは『クリムゾン』を真っ赤なグローブ型に変形させながら突っ込んだ!!
「
ズドンッ!!っと辺りに地響きが鳴るくらいな大きな音を響かせながら、ナニアの必殺のボディーブローがタマナスに突き刺さった!!
俺も『犀弩河馬乱』が弾かれ驚愕するライノスの懐に潜り込み左手に持った一振りの柄に魔力を瞬間させながらライノスの重厚そうな腹部装甲に思い切りぶつけ飛び上がる!
「グハァァ!!」と吐しゃ物を吐きながらライノスの巨体が中空に飛びあがる!
その瞬間俺は右手の一振りの柄に残りの魔力を集め思い切りライノスの背中に振り下ろす!!
「
これで勝負あり。
俺とナニアはライノスとタマナスの意識を刈り取ることに成功し、街への被害を最小限に抑え無力化に成功した。
「「「「「親分!姐御!!」」」」
そう言って駆け寄る子分たちに抱きかかえられる、気を失っているライノスとタマナスの口から禍々しい芥子色をした玉が吐き出されたのであった。。。
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