第131話 ミミからのプレゼント
「レイっち!ミミっちが、あーしたちにプレゼントくれるんだって!」
「プレゼント?」
「ウン!父タマト母タマニプレゼントアルノ!!」
ということで、なにやらミミから俺たちにプレゼントがあるとのことで、急遽ザルドルの屋敷をつかって宴会が開かれることになった。
宴会では俺が意識を失っている間にナニア
ミミがせっせと獲ってきたモンスターたちが大いに振舞われた。
砂海鮫は絶品だった!
鮫独特のアンモニア臭があるかと思ったら、そんなものは一切なく、砂海の荒波を縦横無尽に泳ぐために筋肉も発達しているが、ほどよく脂ものっており、刺身などは一瞬歯を弾くような弾力を感じた次の瞬間には溶けるようになくなるくらい絶品だったし、キャビアにいたっては旨味の爆弾という表現がカッチリ当てはまるくらいの爆発的な美味さだし、フカヒレは繊維質がプチプチと音を立てて小気味よく弾け、そこから旨味が激流の様に流れ出る美味さだった。
何よりもフカヒレは聞いてはいたが滋養強壮に効果てき面な様で、食べたそばから汗が流れるくらい身体がアツくなる。
なんならナニアは俺のことを襲ってくるんじゃないかってくらい目がギラギラしてたし、多分そうなるだろう。。。
その他にも砂海蟹の塩ゆで、キラーウツボの蒲焼、サンドストームウルフとツインヘッドカウのステーキなど天にも昇る気分にしてくれる御馳走の数々だった!!
腹がいっぱいになったところでミミが俺たちの前に来て改めて言った。
「父タマト母タマニプレゼントアルノ!!」
「プレゼントって何なんだミミ?」
「ウン!プレゼントハネ、アノ骨野郎ガ大事ニ持ッテタ鉱石ダヨ!!」
そう言ってミミは『ゴトンッ!ゴトン』と音を立てて大小2つの鉱石の塊を俺たちの前に置いた。
「おいおい!!これはまさかっ!!」
俺とナニアが反応するよりも商人であるザルドルが反応した!
「これはっ!これはっ!!『アストラリウム《神々の鉱石》』じゃないかっ!!」
「ウン。ヨクシッテルネ!デモコレハ『極小のアストラリウム』と『極大の人工アストラリウム』ダヨ!」
「なんだってこんなもんが!俺ですら見たことない伝説の鉱石だぞコレは!!何でお前が持っている!!!」
「ナンデッテ、アノ骨野郎ガ、スベテヲクラウモノノ中デ発見シタヨ。ソレヲ、ミミガ加工シテ人工アストラリウムヲ作ッタノ!!」
「お前はとんでもないもの作れるんだな。」
そうザルドルは言うと腰を抜かした。
「ミミっちはチョー有能だもんねぇ♪」
「ウン♪」
「でもさ、こんな凄いもんミミからもらっても俺たちにはどうすることもできなくないか??」
「父タマ!ソコハ、ミミニ任セテ!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます