第130話 4体の始祖
俺が黒神の可能性があること。
世界を救う可能性があること。
そのうちの1体が、あのバカデカいスベテヲクラウモノらしい。
壮大な話が一気にきて俺はパンク寸前だ。
「いやいや俺がそんな大それたことをできる人間な訳ないだろ!!」
「そんなことないだろ?ナニアから聞いたけど、お前らスベテヲクラウモノに喰われて生きてたんだろ?俺は歴代の会頭たちから聞いてるが、あの化け物に喰われて生きていたやつを俺は知らない。」
「それはたまたまだろっ!現に俺たちはボロボロだった訳だ。あんなのに勝てるイメージなんか湧かないぞ!!」
「それでも、お前たちは生きていた。これは紛れもない事実だ。」
「確かに生きてはいたが、あれは人間にどうこうできるもんなのか?」
「確かにな、、、さっきも言ったけど、スベテヲクラウモノはモンスター達の始祖の1匹だ。商会に代々伝わる言い伝えでは、この世界を創造している土、火、水、風から生まれたモンスターらしい。そんで、スベテヲクラウモノは『土』の始祖だ。」
「土、つまり大地か。確かに納得できる大きさだよなあれは。もし本当に戦うとしたら大地と戦うと言っても過言ではないもんな。そもそも何であんなのが存在してるんだ?」
「詳しくはわからん。だが、当初は『四死神獣』とは言われていなかった様なんだ。言い伝えの最初の記録では、『四神獣』と記載されている。だが、いつからか
『四死神獣』と変わっている。そこで多分なんかあったんだろうな。」
「『四神獣』と『四死神獣』。『黒神』と『黒髪』かなんだかわからなくなってきたな。なんにせよ俺にはアレはどうにも出来ないと思うぞ。」
「いいんだよ。俺の自己満って言っただろ?だから、気にしないでくれ。」
そんな話をしているとナニアが俺に抱き着いてきた。
「レイっち!ミミっちが、あーしたちにプレゼントくれるんだって!」
「プレゼント?」
「ウン!父タマト母タマニプレゼントアルノ!!」
「なら、うちの部屋使え!そこでレイの快気祝いも兼ねてナニアが採ってきてくれたモンスターで宴会をしよう!!」
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