第121話 ミミ

「「ほへぇ~スゴいなあっという間に消化された」」と2人で声をそろえて言ったところ、俺たちは話しかけられた。


『助ケテクレテ、ゴ飯クレテ、アリガトウ。父タマ、母タマ♪』


「「え!?」」


『エ?』


「「えぇっ!?話してるっ?」」


『ウン。サッキマデハ、念話シテタ。デモ今ハアノニクイ骨食ベタカラ、話セルヨウニナッタ。父タマ、母タマ♪』


「チョースゴくないっ!!このスライムちゃん話してるよっ!ねぇレイっち!!」

「おおぅ。話してる?・・・な。」


『ウン。ボクヲ苦シメテタ骨ノモンスター食ベタカラ人間ノ言葉話セルヨウニナッタ!!ボク父タマト母タマト、オ話デキルヨ♪』


「マッジで可愛いんですケドォ!!!!それに、あーしのこと母タマって言ってる!レイっちのこと父タマって言ってるよ!!マヂあーしたちの子供的な感じ?」

「なっ!まだ子供はいないって!でも、確かに可愛いな!さっきはあんなに凶悪だったのに・・・」


『ボクネ。操ラレテ無理矢理力使ワサレタ。父タマト母タマガ助ケテクレナカッタラ消滅シテタ。ダカラ、ボク感謝シテル。一緒ニツイテイク。デモ・・・無理矢理力使ッタ影響デ本来ノ力ガデナイ。9割近ク失ッタ。ソレデモイイ?』


「いーよいーよ!!そんなん気にしないで!!おいでおいで可愛い子ちゃん!!」

「え!ちょ!ナニア!」

『ヤッター!!アリガトウ母タマ!父タマイイヨネ?』


「うっ!2人して、そんなウルウルした瞳で見るな!わかった!わかったから!」

『「イエェ~イ」』


「名前なんて名前にしようね♪」

『父タマ母タマがツケテ!!』


「もぉ~チョー可愛い!!どうするレイっち!!マルちゃんとかにする?ぷにゅちゃんは?スラちゃんとか?プルンプルンしてるから、プルン?それともプリン?それぢゃ食べちゃうかwww2人の子供だからレニアとかは?あっ!ミミックスライムだから、『ミミ』ちゃんってどう!!」

「レニアって、俺たちには子供いないでしょ?それよりも『ミミ』かぁ!いいかもな!よしっ!今日からお前は俺たちの大事な仲間だ!よろしくなミミ!!」

『ワァ~イ!ボクハ、ミミ!ミミッ!!ヨロシクネ父タマ!母タマ!!』

「ヤッター!ミミっよろしくね♪それにレイっち!『』って言ったね!あーし楽しみに待ってるからね♡」

「・・・うん。わかってる。」

『父タマ母タマ仲良シ!ミミ嬉シイ!!』


こうして俺たち2人の間に急遽新たな仲間が増えた!

ミミックスライムの『ミミ』だ。

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