第110話 VS ヘルガーディアン
俺の新技『砂獄』を使ってガーゴイルを倒した。
「さぁ後はあの2体だ!!」と言って距離を取っていた2体を追おうとしたところ、2体は神殿の中に逃げていった。
俺たちも警戒しながら神殿に足を踏み入れた。
神殿は入って間もなく大広間になっており、大広間の中央に先ほど俺たちから逃げ出した守護者とガーゴイルがいた。
早速倒そうとナニアが近づいたところ、どこからともなく不協和音が鳴り響いた!!
「うっせ!なにコノ変な音~!!」
ナニアがそう言っていると、2体の周りの地面が怪しく輝きだした!
「マズい!ナニア!魔法陣だ!!距離を取るんだ!!」
俺がそう言うや否や魔法陣は仄暗く輝きそして2体を包み込んだ!!
「「グォォォォォ!!!!!!!!!」」
2体の石造りのモンスターが雄たけびをあげた!
2体を包んでいた光が収まると、そこには1体のモンスターが立っていた!
そして、どこからともなく亡霊が発するような低く不気味な声が神殿に鳴り響いた。
「賊よ!宝は渡さない!死をもって償うがいい!!ゆけ!ヘルガーディアン!!」
その声が鍵になっていたのか、新たに生み出されたヘルガーディアンと名付けられた石像の目が怪しく光り動き始めた。
ヘルガーディアンは顔がガーゴイル体や脚は守護者。手はガーゴイルの鋭利な爪をもち、背中からはガーゴイルの羽が生えている!!
ヘルガーディアンは凄まじいスピードを出し、俺とナニアを急襲してきた!!
石像とは思えないほどのスピードで俺とナニアに急接近し鋭い爪を振り降ろしてきた!!
俺は咄嗟に懐から二刀の短剣を取り出し、それをガードした。
キィィィィン!!!
石と剣がせめぎ合い何とも言えぬ音が鳴り響く。
だが、向こうは石像なので重さがあり徐々にこちらが押し込まれる形になってくる。
「ウラァァァ!!!」
その時、ナニアが雄叫びをあげながら、ヘルガーディアンのガラ空きの胸部に廻し蹴りを放つ!!
「ゴンッ!!」と硬い無機質なものを蹴った音が鳴り響くとヘルガーディアンはたまらず後退した。
「イッテェェェ!!チョー硬いんですケド!!」
「ナニア大丈夫か?すまん助かった!!」
『キシャァァァァ!!!』という声なのか何なのかわからない音を発し、ヘルガーディアンは飛び上がり、同時に上空から炎のブレスを俺たちに向け放つ!!
ゴォォッ!!っと炎が迫ってきたので俺たちは飛びのいて避けた。
そこを待ってましたとばかりにヘルガーディアンは翼に風魔法を纏わせ急加速し俺に特攻をしかけてきた!!
空中で身動きがとれなかった俺はヘルガーディアンの特攻をモロに喰らってしまう!!
「ぐふぅ!!」
「レイっち!!」
ドゴーン!という音とともに俺は神殿の壁に吹っ飛ばされた。
一部始終を見ていたナニアがブチギレ一直線にヘルガーディアンに向かうが、首をグルりとナニアの方に回したヘルガーディアンは口を大きく開け今度は風魔法と爆発魔法をかけあわせた様な超音波を放った!!
『キィィィィィィンッ!!!』という音とともに衝撃波がナニアを襲う!
「ガァァァァァァ!!!!」と声にならない声を発しナニアは勢いを失いその場に膝をついた。
ナニアはすぐに立ち上がろうとするが超音波攻撃によって一時的に平衡感覚が狂わされていて思うように立ち上がれないでいる。
そこにヘルガーディアンが俺を吹き飛ばした時と同様に風魔法を羽に纏わせナニアに特攻をかけた!
ナニアは未だ動けそうにない!
すぐさま戦線に復帰した俺は先ほどガーゴイルを倒した時に使用した『フンドシ煙』を装備し大きく振りかぶりナニアへの特攻が成功する寸前にヘルガーディアンを殴り飛ばした!
カウンター気味にこの攻撃がヒットしたお陰でヘルガーディアンは錐揉みしながら、神殿の壁に激突した!
その間にナニアを引き起こし俺たちは更なる戦いに備えるのであった!!
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