第109話 レイ VS ガーゴイル
ナニアが
そして、こいつらは知性があるのか何なのかわからないが、1体が砂に変えられた瞬間にナニアから距離を取った!?
1体の守護者と1体のガーゴイルは俺とナニアからかなり距離を取ったところへ下がった。
それと同時に1体のガーゴイルが中間地点から俺とナニアに炎弾をとめどなく撃ってくる!!
これは何か企んでいいるのか?
俺とナニアが2体に近づけないように牽制しているようだ!
であれば、早いとこコイツをどうにかしないとヤバい事態になりそうだ!!
俺は間髪入れずに走り出した!!
そしてガーゴイルの目の前に飛び出し攻撃を加えようとしたところガーゴイルは更に上空に飛び上がり、そこから雨あられのように炎弾を放ってくる!!
俺が地面に戻るとまた下降して炎弾を放ってくる。
ヒット&アウェイ方式か、つかず離れず自分の間合いでいやらしく攻撃をしてくる。
チラリとナニアを見ると上空に逃げたガーゴイルを追いかける手段がないようで「降りて来いよゴラァ!!」と叫んでる。
ってかナニアさん、この状態になると口悪くない??
ともあれ、俺もあいつをどうにか攻撃できる間合いに引きずり降ろさなければ!
何度か攻撃をしたりナニアが攻撃をしているとやはり、このガーゴイルは絶妙な距離を取ってくることがわかった。
色々思案していると俺の手にあるモノが触れた!!
これは!!
直感が告げるや否や俺は行動に移した!
俺はガーゴイルが少し下降したのを見計らって地面に手をつくと足に風魔法を纏い溜めを作り、今までよりも遥か高くジャンプした!
すると虚を突かれたガーゴイルが炎弾を放つのも忘れて俺と距離を取るべく急上昇した!
今までは上昇中も距離を作るために炎弾を放っていたガーゴイルが炎弾を放つ余裕がない!
だが、それでもガーゴイルは俺の攻撃が届かない範囲に逃げているから問題ないと思っている。
まさに俺の読み通りの状況。
俺は懐から永年使用して一番信頼をおいていると言っても過言ではないモノを取り出し、素早く行動に移した!!
俺が取り出したのは、スモークラウドからのレアドロップ『フンドシ煙』だ!!
それを素早く装備し、そして放った!!
『フンドシ煙』が、ガーゴイルの足に絡みつき、次の瞬間、スモークラウドのぶちかましといわんばかりに、地面にガーゴイルを叩きつけた!!
ズドーン!という音とともに地面に叩きつけられた瞬間にガーゴイルは飛び上がろうとしたが飛び上がれない!!
「逃げられないだろ?」上空から俺がそう言うとガーゴイル忌々しく叫び声をあげた!!
地面に叩きつけられたガーゴイルが逃げられない理由は俺が上空に大ジャンプする前に地面に手をついた時に仕掛けた迷惑の森の外周ボスであるファントムタランチュラからのドロップアイテムである『幻視の糸』だ!
この『幻視の糸』は認識阻害されやすく見えにくい糸で、しかも、弾力性と耐久性に優れており引っかかったものを中々離さない!
『幻視の糸』から抜け出そうともがいているガーゴイルを他所に俺は砂海から着想を得た新技を使った。
「砂獄」
俺が地面に手をつき、そう呪文を唱えるや否やガーゴイルが地面の下に沈み始めた。
何とか浮上しようとするが、もがけばもがくほどガーゴイルの周囲の砂が崩れてガーゴイルが埋まっていく。
そしてガーゴイルはその間もドンドン下方向へ引きずり込まれる。
そして、完全にガーゴイルが埋まりきったところで砂獄が完成したとばかり、高密度の砂が瞬時に圧縮し、地面の底から何か硬い物が粉々に打ち砕かれる様な音が『バキバキバキ…メッシャ!グシャ…』っと鳴り響いた。
「うわぁ~レイっちエグっ!!何その魔法!!」
「いや、ナニアよりはエグくないと思うけど…今の魔法はね『砂獄』って言って砂海からインスピレーションを得た魔法だよ。」
「砂海から?」
「そう。ナニアが俺に言ってくれたじゃん。『砂海ってのは激ヤバな流砂ってヤツなんよ~!底なし沼みたいな~底なし砂漠ってゆ~か~底なし流砂?ってヤツみたいで、落ちると自力ではまず帰ってこれないっていうか、ドン×2砂にハマるってか、埋まるって感じで気が付いた時は超圧縮された砂に押しつぶされて死んじゃう的な?感じ?』って教えてくれたでしょ?そこからインスピレーション得て作った魔法なんだ。」
「あ~イったかも?いんすぴれ~しょん??」
「インスピレーションなwwwまっ閃いたって感じかな?実際はちょっと違うけど土魔法で地面を砂に変えて、砂に変えた部分の深部を水魔法でさらに深くして作った蟻地獄ってか、落とし穴みたいなもんで、敵が落ち切ったところで、高密度の水を含んだ重たい砂を一気に圧縮させて圧殺するっていう魔法なんだ。まぁナニアのお陰かな♪」
「あーしのお陰なの♪」
「うん。ナニアのお陰!さぁ後はあの2体だ!!」
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