第108話 ナニア VS 守護者
神殿の入口前にて、ドスン!と音をたてて降り立った大剣を構える2体の石像と頭上を炎を吐きながら旋回する2体の石像。
「なにあれ!バカでかい剣もったヤツと火吹いて石像飛んでるよ~ヤバくね?」
「クソっ!これは神殿の
4体のガーディアンは間髪入れずに俺たちに特攻をかけてきた!
大剣を持つガーディアンは凄まじい速さの横薙ぎを
ガーゴイルは頭上から炎の塊を連射してくる!!
「ナニアよけろ!」
「うっわ!ヤッベ!なにこれチョッパヤじゃん!」
間一髪で攻撃をよけるナニアと俺。
「アチチ!マジあっちぃ~んだけど!コノヤロー!!」
ナニアは飛び上がって前方に回転しながら1体のガーゴイルに踵落としを見舞う!!
ゴンッ!!と鈍い音がする。
「イッタ~イ!なに!チョー硬い!お前は石か!!って石かこいつらwww」
今のナニアの感じだと体技での攻撃はなかなか通らなそうな気配だ。
それにこいつら1体1体がジュエル=ヨコセッシ一味の四弟姫並みの強さがあるんじゃないか?
これはかなりマズいかもしれない。
石碑を残してくれた人物たちもきっとコイツらにやられてる。
そんなことを考えていると大剣を持った1体が突きを放ってきた!
それと同時に左右からガーゴイルが炎弾を放ってくる!!
たまらず後方によけたところで、残りの1体のガーディアンが「待ってました」と言わんばかりに大上段から大剣を振り降ろしてきた!!
なんつー連携だ!こりゃマズい!と思いながら対応策を考えていたら、ナニアがガーディアンの顔面に思いっ切りストレートをブチこんで吹っ飛ばした!!
「おいゴラ!なにレイっちのこと斬ろうとしてんだゴラッ!ぶっ殺すぞ?砂に変えてやんよコラ!!」
そういってナニアは、ナニアのユニーク職業「ギャル」のユニークスキルを開放した!!
「激おこぷんぷん丸」
ナニアがスキル名を発した瞬間からナニアの身体付近で小さい衝撃を伴う爆発が起こった!!
パンっ!バンッ!!ゴッ!!!ドンッ!!!!といった感じで爆発音が続いている!
普段日焼けしたような褐色の肌を持つナニアだが、この時は身体が赤くなった!!
そして、爆発を伴って凄まじい速度で動いた!!
「お前は許さない!!」と言って俺に大剣を振り降ろそうとしたガーディアンをタコ殴りする。
どうやらナニアの身体は爆発魔法を纏っているような状況らしく、ガーディアンを殴ったり蹴ったりすると、その箇所で小さな爆発が起こり、ガーディアンの石の装甲を破砕していく。
目にも止まらぬ連撃の嵐によって爆発が連鎖した!!
「
ドパパパパパン!!と爆ぜる音が鳴り響き、次の瞬間にはガーディアンの1体がナニアの宣言通り砂に変わっていた。
『ナニアさんヤベー!』と俺は心の中で叫んだのだった。
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