第107話 幻の遺跡
俺たちの元にどんどんモンスターが殺到する!
「これはキリがない!ナニアあらかた倒したら移動するぞ!」
「りょうか~い!」
どうやらこの街にはモンスターがかなりの数いるようだ。
そして俺たちはモンスターからすると貴重な食料のようだ。
非常にマズい状況だ。
「レイっち!アソコに噴水と何かデッケー石?みたいのあるよ~行ってみよ~」
「おっ!ちょ!待って!」
どうやら、街の中央部の様で噴水の跡地があった。
そこを探索してみると巨大な岩を荒く削り出した石碑があった。
石碑には掠れた文字で、この街が『数百~数千年前の古代の街であること、奥の神殿にはどうやら何かが祀られているようだ。後身のために記録を残す』と文字が彫られていた。
どうやら、俺たちより以前にあのバカデカいモンスターに喰われた人がいるようだ。
街を探索してみると、確かに見たこともない文字であったり建築様式が古かったりと石碑に書いてあることを裏付けるようなものが出てきた。
そして、街の現状を見るに、どうやら俺たちは今すぐに消化されたりすることはないことがわかった。
なので、俺たちは街で狩ったモンスターで食事をとり、街の建物の中にあったベッドで仮眠をとることにした。
今日の飯は簡単なモノで、デザートタランチュラ、デススコーピオン、ボンバーフェレット、デザートイーグル、砂狼等を焼いたものだ。
飲み物は事前に持ってきていた水のみだ。
味付けも特にしてないので、まぁ食べれないほどではなかったが味気なかった。
ベッドで仮眠をとる際にナニアに襲われかけたけど、「今はそんな状況じゃない」となんとかなだめて眠った。
~数時間の仮眠の後~
「よし!あの石碑に書いてあった神殿ってのを目指そう!」
「あ~い了解!」
街の中心から神殿に向かうこと数キロ。
神殿まで数キロだ。
あのモンスターどれだけデカいんだ!なんて思いつつ先を急いだ。
そして、神殿にたどり着いた。
「わぁ~デッケー!レイっち入ろっ♪」
ナニアが進もうとしたとき、違和感に気が付いた。
進んだ先の地面が焦げている!!
「ナニア!ストップだ!進むな!!」
「え?レイっち何ぃ?」
ナニアが立ち止まり俺の方に振り返った瞬間、その先の黒焦げになっている地面めがけて業火が殺到した!!
ゴォォォッ!!
「アッチィ!!なにこれ!!」
「ナニアこっちに来い!」
そう言ってナニアが俺の横に飛び退いた時、頭上から2体の石像が大きな剣を叩きつけ落ちてきた!!
ドスン!!
「なんだコイツら!それにあそこにもいやがる!」
神殿の屋根の付近を火を吹きながら飛び回る石像がいた。
どうやら俺たちを何が何でも神殿に入れたくないようだ!!
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