第106話 スベテヲクラウモノ

『砂海  数千年生きr古代n魔 アr。ソレは”ス テ oク  モノ”ソレは古代種ナリ。ソレが在 処に幻の遺 aリ。遺跡には未知がマッテイr。” ベテwkラウモn”スナワチソコニh究ky kノ  アリ』

                  ~yー ュー著 『世界ヲ歩ク』より抜粋~


「あった!あった!コレだ!このオンボロの本だ!!でも、もうレイ君は砂海に行ってしまったか。何もないことを祈ろう。でも、もし万が一、ここにある”スベテヲクラウモノ”?や”幻の遺跡”?なんてものがあったのなら、ゆっくり話を聞いてみたいなぁ」と学者のシュトは呟いた。


「「なっ!なんだってんだアレは!!こんな化け物がこの砂海に存在するってのか!!」」

超巨大モンスターに接触しないように船を必死に止めながら、砂海賊の2人とその船員たちも目の前に突如として現れた体高数百メートル、全長数キロに及ぶであろう超巨大なモンスターに驚愕し、レイとナニアがもう2度と戻ってこれないことを悟ったのであった。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「「うわぁ~~~~~~~~!!!!!!!!!」」


俺たちは砂海の下から突如として現れた超大型のモンスターに、パクリと船ごといかれてしまったのであった!!


「喰われた?なんだアレは!ナニア大丈夫か?」

「レイっちぃぃぃ~なんかデッケーのに、あーし達喰われたぁぁぁ~マヂウケるんですケドwww」


「「うわぁぁぁ~~~~~」」


体感時間で数十秒だろうか、ドスン!と俺たちは底に落ちた。


「いててて!ナニア大丈夫か?」

「いってぇ!大丈夫だよんレイっち!」


「なんだアレは?ナニアはあのモンスター知ってるか?」

「わかんな~い!あーし初めて見たよあんなデッケェの!!」


「チラっとしか見えなかったけどあれはワームか?」

「なんかウニョウニョって感じあったからそうかもネ?」


「ってことは俺たちはワームの腹の中ってことか?」

「ヤッベー消化されちゃうんじゃね?」


そんな会話をして少し冷静になってきた俺はあたりを見渡して衝撃を受けた!


「な!なんだココ!街か?遺跡なのか?」

「うわ~スゲー!なんだココ!オモレー♪」


そこには古びた街並みと奥には神殿の様なものが見えた。


すると建物の物陰からモンスターが現れた!!


「おいおい!どうなってんだココ!モンスターまで出てくんのかよ!」

「あ~デザートタランチュラにデスすこーぴおんだ!」

「ナニア知ってるのか?」

「うん~あいつらはこの砂海でよく見るモンスターだよ!!」

「ってことはあれか!俺たちを喰ったときに一緒に喰われてるのか?それとも、こいつらを喰ったときに俺たちも一緒に喰われたのか?」


そんなことを考えつつナニアと一緒に殲滅した。


どうやら俺たちはとんでもないところに来てしまったようだ!

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