第105話 砂海賊!!襲来!!!

オアシスまであと少しというところで船の左右から砲撃を受けた!


正確には威嚇砲撃か?


そんなことより、なんだこいつら!!


俺たちの船の船の左右に突如として出現した大型の船から叫び声が聞こえる。


右の船から筋骨隆々の厳つい獣人が叫ぶ!

「ナニア~!今日こそ俺様の嫁になってもらうぞぉ~!!!」


左の船から大柄な女獣人が叫ぶ!

「ナニア~!ヨコセッシ不在の今こそテメェを殺して、アタシが砂海NO1だってことを証明してやるよ~!!」


「なんだこいつら急に!ナニアって言ってるぞ!ナニア何か知ってるのか?」

俺がそう言うとナニアは少し気まずい顔をしながら答えた。


「あいつらはこの砂海を牛耳ってる砂海賊どもなんよ!右の角が折れてるサイの獣人がこの砂海で最大の砂海賊『ライノス砂海賊』船長のランガオガでぇ~左の歯が折れてるカバの獣人が『ヒポヒッポ砂海賊団』船長のタマナスってゆ~ゴリラみたいなバカ力なカバ女」


「砂海賊って!海賊までいるのか!この海!!ってか、絶対になんか因縁あるよね?」


「んっとねぇ~ランガオガのやつはいつもいつも『結婚しろ!』『俺の女になれ!』『ヤラせろ!』だのウッゼェ~からサイ獣人のシンボルの角叩き折ってやったの!!んで、あのゴリラカバ女は、あの強欲ババァ(ジュエル=ヨコセッシ)と敵対してた砂海賊で、いつもいつも突っかかってくるから~おもっきし歯を折ってやったの~そっからスゲーしつこくて・・・」


「え?ってことはあの2つの砂海賊は両方、俺たちを狙ってる?」


「ん~まぁそっかな☆あっ!でも正確にはランガオガはあーしだけど、タマナスは~強欲ババァがいない砂海で、あーしを討ち取って、この砂海で1番と認められたいんだと思う~♪ウケるよね~☆」


「いやいや、これどっちにしろヤバくない?」


「ん~あーし達小型の船だからあのデッケェ船に特攻ブッコまれたら正直激ヤバかなっ!とりまアイツら強欲ババァとタメくらい強いし、取り巻きにも何人かツエーのいるしネ!!とりあえず逃げちゃおっ!!オアシスまで行っちゃえば手出しできなくなるし!それでも追いかけてきたとしても船から降りて地べたなら、あーしとレイっちのラブラブパワーの前にあんな奴らヨユーよヨユー☆」


そういうとナニアは動力室にありったけの魔石を投げ込んでスピードアップして、その場から逃げ出した!


「「逃げるなナニア!!待てぇ~!!」」


左右にいた2つの砂海賊も急旋回して俺たちを追ってきた!!


ドゴーン!ドゴーン!!と後ろから砲撃であったり、乗組員なのか魔法を雨あられの様に飛ばしてくる!!


「ナニアー!!そこの横にいるクソヤロウはなんだ!!殺すぞ!!」

「気づいちゃった♪レイっちは、あーしの旦那っちだよ~それにテメェなんかに殺されるか雑魚サイが!!レイっちに殺すとか言ってっとテメェ挽肉にすんぞゴラァ!!」


「ナニア!テメェ!ヨコセッシ裏切った挙句に男だ?どこまでテメェは不義理なんだ!ゴロス!!」

「うるせぇよカバゴリラ!!テメェがモテないからって、ひがんでんじゃねぇよ!あーしとレイっちは運命で結ばれてんだゴラ!それに、あーしはあの強欲クソババァの手下になったことは一度もねぇ!!」


「「あんだとナニア(クソ男)!!テメェ等沈めて殺す!!」」


「火に油注いでど~すんのナニアァァァァ!!!」

「チョーウケるんですケドwww」



「爆サイ撃!!」

「ヒポヒップグラビティ!!」


ドゴン!ズガーン!!と砂漠の一部が吹き飛ぶ!!


「ナニア!ヤバくない?あいつらメチャクチャ怒ってない?俺たちのこと船ごと沈めようとしてない?」


「してると思うぅ~チョーバイヤーだよね~!でも、この船ちっさい分チョッパヤだからあんな奴らならヨユーで逃げれると思う~!!」


そう言っていた矢先、俺たちの進路の先の砂海が隆起した!!


「「なっ!なんだ~!!」」


砂海の下から超大型のモンスターが現れた!!

そして、パクリと俺達は船ごといかれてしまった!!


「「うわぁ~~~~~~~~!!!!!!!!!」」

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