第104話 砂船
「ほらあったよ船!!」とナニアの声のする方向を見たら、普通に海を渡るような船が砂海に浮いていた。
「レイっち!この船はね、あーし達が南の国から渡ってきた船だよ♪でも、この船は大人数で乗る様だから、今回はこっちの小型の船にしようね!!」
そういってナニアに案内されたのは大型の船の中に収納されていた、小型の船。
いや、ちょっと待って!船って言うより水上バイクみたい!え?この世界に水上バイクあるの?
俺が混乱していると、ナニアは使い方がわからなくて混乱していると思ったようで、使い方を教えてくれた。
ナニアの説明を聞く限り、砂海に浮いているこの大型の船もこの水上?砂海バイクも動力があって、その動力をもって推進力を得て進むのだそうだ。
ちなみに動力となるのは、この砂海の中にウジャウジャいるモンスターの魔石だそうだ。
確かに魔石には魔力が宿っているのは有名な話だが、まさか魔石の力で砂海を渡るとは思ってもみなかった。
「レイっち!聞いてる?そこら辺にいるモンスターテキトーに狩って!それを動力にするから!!」
砂海に近づくと砂海面からモンスターが飛び出してくる!
すかさずカウンターとばかりに短剣でスライスして輪切りにして魔石を取り出す。
「ナニア!これでいいのかな?」
「オケオケオッケーよ!レイっち!!この魔石をこの動力部にいれるとね・・・」
ドゥルン!とマフラーから音と一緒に砂を吐き出し、砂海上バイクは始動した!!
「さぁ乗って!レイっち!あーしが運転するから!そんで早いとこここから移動しないとメンディーことになるから早く移動しよっ!!」
「めんどくさいことって?モンスターでも湧くの??」
「ん~まぁモンスターも来るけど、もっとメンディーかな?とりあえず行こっ!!レッツらGO!!!」
予想よりも加速がよく一瞬だが振り落とされそうになったのでナニアの腰を掴もうとしたら再度の加速で手が滑り、ナニアのマシュマロを越える神の領域ともいえる場所を両手で包み込んでしまった。
「もぉ~レイっちのエッチ!運転できなくなるからヤメテェ~www」
「いや待って!違うって!本当に事故だから!偶然だから~~~~~~~」
「はいはい♪わかりましたよ~だ!レイっちは本当にあーしのココ好きだよねぇ♪」
「だから違うんだってぇ~」
「いーっていーって!あーしココはレイっちだけのものだから♪今日中にオアシスの街までいって、いっぱいいっぱいシようねぇ~♡」
「違うんだってぇ~~」
そんなやり取りをしつつ、道中で出てくるモンスターを狩っては魔石を動力部に投げ込む作業をして順調に進んでいたところ、オアシスまであと少しというところで左右から砲撃を受けた!?
「な、なんだ急に!!うわっスゲーデカい船!!」
「ヤッベー見つかっちゃった!」
俺たちの船の左右から声が飛んできた!!
「ナニア~!今日こそ俺様の嫁になってもらうぞぉ~!!!」
「ナニア~!今日こそテメェを殺して、ヨコセッシへの手土産にしてやるからな~!!」
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