第102話 また会いましょう!!
スゴいスピードで
中から人が出てきた。
俺とピピンはそれを見て涙が自然に零れた。
馬車から出てきたのは何と、師匠いや、父親のイーサたちだった。
まず、初めに出てきたのは師匠であり父親であるイーサ、続いてエリーナ公爵筆頭騎士のジャス、ヒーラー長のルー、ピピンの両親である、フッツーノ夫妻、(マジデさんとアンナさん)、そして、3人の子供を産んだ後も衰えることを知らない霊峰そびえ立つ乳母シンシアかあさんと、シンシアとイーサの腕に抱かれた長男ホルス、長女ミノ、次男ジャージの三つ子たちであった。
両親との再会とデスマンティーの呪いで迷惑を掛けてしまった人たちとの再会である。
俺もピピンも涙が堪えられなかった。
俺たちはひとしきり家族たちとの再会を喜び合うのであった。
ちなみに、そのあとはマリアン王女がピピンの両親に挨拶に行き、「ピピンさまと結婚を前提にお付き合いさせていただいております、王女のマリアンです。宜しくお願いします。未来のお父さま。お母さま。」と言ったことでマジデさんとアンナさんは卒倒しかけていたし、ナニアが何やら変な対抗心持ち出してナニアのナニアをシンシアの霊峰に押し当てながら挨拶するなどのひと悶着もあったりした。
ちなみにナニアは一瞬で負けを認め、「レイっちのママんヤベー!チョーデカくね!?マジ尊敬!!」っと言ってシンシアになついていた。
そんな中で出来る女のオシミーヌさんが絶好のタイミングでメインを持ってきてくれた。
本日のメインは俺とナニアが会うキッカケになったダッカーノ王国一美味いブルを出す店、『ワイルドブル』のスペシャルだ♪
ちなみに今日は『ワイルドブル』から、おばちゃんに出張調理してもらったので熱々だ♪♪♪
ナニアは目がもう『肉』になっているwww
そんなナニアにおばちゃんがグッドサインを出したと同時にナニアが喰らいついた!
それを合図に皆で食べた。
皆で無礼講で食べて飲んで楽しんで1日が終わった。
『今日はお招き有難う!!』と招待した多くの人がそう告げて帰る中、学者のシュトさんは「レイ君。君は砂海を越えて南の国に行くとのことだけど、以前読んだ文献か何かに砂海についての重要なことが書いてあった気がするんだ。もし君の出発までに間に合えばそれについてお知らせするよ。」と意味深なことをいって去っていった。
このサプライズは王様からの粋な計らいだったらしく、俺たちが南の国から戻ったときにすぐに解呪が出来るようにと呼び寄せてくれたそうだ。
イーサ、シンシア、ホルス、ジャージ、ミノは俺の家に。
フッツーノ夫妻はピピンの家に。
ジャスさんとルーさんは王宮に特別室がとってあるとのことだ。
すべてのお世話はオシミーヌさんを筆頭にメイドの方たちが俺たちが不在の間はすべてやってくださるとのことだった。
王様には頭が上がらないなこりゃ。
そして、ついに出発の日が来た。
王都の関所を出たところで道が3つに別れている。
1つは東へ向かう道。つまりは極東にあるという『天地混合』ダンジョンへ向かい『勇者』にクラスチェンジするピピン&カラバッジオ
1つは海へつながる道。そこには『邪神の大口』へ向かう五芒星騎士の皆さん
最後の1つは南の国へ向かう道。俺とナニアだ。
そこの分岐で俺は笑顔で言った。
「皆さん必ずまた会いましょう!!」
「「「「「「「おう!必ずまた会おう!」」」」」」」
そして、俺たちはしばし別れそれぞれの冒険を始めるのであった。
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