第99話 新たなミッション
そんなことをぼんやり思い出しながら、これからのことについて考えていたら朝が近い時間になっていた。
今日は朝から改めて王様のところに4人で行かなければならないから、少しだけ寝ようと意識を手放した。
ぽわぽわ何やらあったかい。
お日様にのんびり照らされている。
凄く安心する。
ずっとこのままでいたい。
そう思える夢だ。
なんで夢かって?
今俺は大きな声で夢から起こされそうになっているからだ。
「・・・」「・・・!」「・・・!!!」「だ・・!」「旦那様!」「旦那様!おく・・・!!!」「ナニ・・・!!」
オシミーヌさんが起こしに来てくれたようだ。フェリスもいるのかな?
何やら騒がしいぞ?寝坊したかな?
「旦那様!奥方様!どういうことですか!!!」
「ナニアちゃんスゴい!!」
はっ!と気が付いて起きようとしたら起き上がれない!
何かスゴい力で押さえつけられているようだ!?
なんだこれは?と思って眠気眼をこすってよく見てみたら俺は絶叫した!
産まれたままの姿のナニアが俺に抱きついている!?
俺はそのまま気絶しかけた。
俺のその反応をみたオシミーヌさんが全てを理解したようで烈火の如くナニアを起こし𠮟りつけていた。
「ナニアさん!あなたはまだ旦那様と契りを結んでいないでしょう!何を飛び越えてヤろうとしているんですか!!非常識です!しっかりなさい!だからアマゾネスは貞操がないとか言われるんです!しっかりなさい!!」
寝ぼけていたナニアもさすがにオシミーヌさんの剣幕に負けた様でシュンとしてる。
ついでにフェリスも怒られていた。なんでだ?
そんなこんななひと悶着がありながらも、オシミーヌさんとフェリスが用意してくれた朝食をとり、ナニアと一緒に城へ向かった。
城にはピピンとカラバッジオがもういた。
2人に「ご夫婦で出勤とは憎いですね!」だとか「昨夜はお楽しみでしたね!」なんて、からかいの言葉を言われてムカついたので、「あっ!マリアン王女!フランソワさん!おはようございます!!」と大きな声で嘘をつき2人がよそ見した瞬間におもいっきりボディブローをお見舞いしてやったwww
2人が悶絶してナニアが爆笑していると王様が来た。
「お主たち何してるの?」
「いえ。特に何も!王様おはようございます!」
俺がそう挨拶すると、ピピンもカラバッジオも続いて挨拶した。
ナニアはぼけーっとしてたら、実は謁見の場にオシミーヌさんがいたようで、メッチャ怒られて、すぐにきちんと挨拶してた。
マジでオシミーヌさんが一番怖いかもしれない。
そして、王様から改めて俺たち4人に新たなミッションが課された。
ピピン&カラバッジオには極東の果ても果てにある『天地混合』という『勇者』にクラスチェンジするための『勇者の試練』の制覇を。
俺とナニアには砂海を超え南の国へ行き南の国の聖女を連れて王国に戻り師匠たち3人の呪いを解呪してもらうこと。
そして、信用を得たうえで『邪神の大口』で呪いの被害が出た場合の手助けをしてもらうことの確約を取ることが課された。
「それぞれ準備期間はあと1か月じゃ。1か月後に出立し見事ミッションを達成してみせろ!!」
「「「はっ!」」」「あ~い♪」
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ピピンやカラバッジオと一時的にではあるが別れてしまうことは残念だが、正直ワクワクする!
南の国にはどんなことが待ってるんだろう。
そして王様が言っていた砂海とはどういうことなんだろう?
何にせよ新たな冒険が始まる!!
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