第80話 偶然の再会
30人ほどのアマゾネスを倒し切り俺たちは強欲女帝ジュエル=ヨコセッシを追った。
集落に着くと広場にはジュエル=ヨコセッシが立っていた。
「へ~アタシのアマゾネス軍団を倒せたのかい?ただのチェリーじゃなかったんだねぇお前たち。でも、もうボロボロか。」
「何を言う!俺たちはまだピンピンしてるぜ?お前みたいな厚化粧ババァ1人くらい余裕だってんだ!!」とカラバッジオ
「クッハッハッハッハ!アタシを捕まえて厚化粧ババァだ!笑わせんじゃねぇよ!クソガキが!お望み通り殺してやるよ!だが、アタシの出る幕じゃないねぇ。お前たちやっちまいな!」
ジュエル=ヨコセッシがそう言うと俺たちの前に3人の屈強そうなアマゾネスが立ち塞がった。
「こ、こいつらが例の主力4人衆か?」
「ははっ!ビビってんじゃないよ僕ちゃん!可愛い顔したあんたはこのチェリークラッシュのバズク様が相手してあげるよ~もちろんちゃんと僕ちゃんの初体験もこのバズク様が奪って絶頂と絶望を味あわせたあとに殺してあげるから安心しな!」と、ピピンの前にチェリークラッシュのバズクというアマゾネスが相対した。
「じゃあ、アタシはジュエル姐さんに生意気な口をきいたクソガキを相手にしてやろうかね?あんたの四肢をもいで皮膚を剥ぎ取ったうえで犯して殺してやるよ!この拷問姫メーデル様が!!」とカラバッジオの前に拷問姫メーデルが相対した。
「グヘグヘヘヘ!じゃあアヂシはゴイヅいただくわ!美味しそう!丸焼きにしてやる」と俺の前には毒蛙を彷彿とさせる顔と異常なまでに発達した筋骨隆々の巨体の
「なんだい?アイツはまだ寝てんのかい?まぁいい。アイツはあとで仕置きだ。」と暗にもう1人いることをジュエル=ヨコセッシが呟くが、今ここにいないのでラッキーはラッキーなんだろう。
相対してわかるが、この3人さっきまでのアマゾネスと比べ物にならないくらい強い。
多分1人であの30人よりも遥かに強い。
これはマズいかもしれない。
そう思っていたところ、ジュエル=ヨコセッシが戦闘開始の合図と言わんばかりに「ヤッちまいな!」と号令をかけた。
チェリークラッシュのバズクがその細い肢体には似つかわしくないハンマーを振りかぶりピピンに襲い掛かる!
ピピンは自身の装備する盾に気を張り巡らせ、直上から振り下ろされたハンマーをガードするが、バズクの凄まじい膂力によって両足が一時的に地面にめり込む形になった。
「ははっ!まんまとハマってくれたねぇ!ここからあんたをいたぶって絶頂と絶望を味あわせてやるよ!」
「あれ?抜けない!これヤバくない!?」
隣では、拷問姫メーデルが全身いたるところから暗器を出しカラバッジオに襲い掛かっていた。
気を纏い全てを避けるカラバッジオであったが、暗器があまりにも多く10数個暗器を避けたところで、限界が来た。
次の瞬間、メーデルの肘からナイフが射出され、カラバッジオの顔面にヒットした。
「あらあら!呆気なかったわね~拷問する前に死んじゃったわよ。」とメーデルが嘲笑っていると、倒れたカラバッジオの顔面からメーデル目掛けてナイフが飛んできた。
「なっ!あぶねぇな!」と言いながらもメーデルは難なくその不意打ちを避けた。
「ちっ!こんなんじゃ意趣返しにもならねぇか!」
「はっ!面白いじゃないかお前!ますますいたぶって拷問してヤリたくなった!!」
そして、俺はというと、今なぜか女性のたわわに実った果実を揉んでいる。
「ん?あれ?」
それは少し前のこと、ピピンとカラバッジオが戦闘になるのと同時に俺もカエルの化け物みたいなフロッガというアマゾネスと戦闘になった。
しかも、こいついきなり毒霧を吹いてきやがった!
「ちっ!この毒霧、視界を塞ぐだけでなく神経毒まで入ってやがるな?」と俺が毒に対処し気をとられていると、蛙跳びのような形をとり、爆発的な推進力とともに一気にタックルをしかけてきた。
結果、俺はガードしたが、その圧倒的な質量に押しつぶされ、吹き飛ばされ、一軒の民家に突っ込んだ。
「いててて!」と言いながら手をつき立ち上がろうとしたところ、『むにゅ』っとした何とも表現できない、だが、凄まじい多幸感が俺の手の平に広がった。
初めは何が何だかわからなかった。だが、次の瞬間俺の目の前に広がったのは半裸の女性のたわわに実った果実であった。
「お、お、お、おぱ、ぱぱぱぱ!!!!」と柄にもなく動揺していると俺が揉んでしまっている女性が「うっう~ん」と小さく喘ぎ起き上がった。
「あっ!神ぢゃん!何?夜這い?大胆だね?レイっていったっけ?そんなに、あーしの初めてが欲しいのかな?レイにならあげたっていいよ?」と寝ぼけながら凄いことをブチ込んでくる!
俺は戦闘中にも関わらず彼女『ナニア』に再会したのであった!!
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