第79話 アマゾネス軍団の実力
地獄の訓練を乗り切った死に体の俺たち3人。
1日だけ休息日をもらい。各々の身体を休めることに注力した。
俺はまた『ワイルドブル』へ行きスペシャルを思う存分喰らったが、おばちゃんに「今日は食いしん坊の彼女はいないのかい?」と聞かれ、あの時のことを思い出しちょっぴり料理が寂しくなった。
ピピンはマリー王女と庭園で仲良く話をしたそうだ。
陰で王が物凄い殺気を放っていたらしい。
さらに、その陰ではマリアン王女を見守るため、大臣見習いとして王のそばにいなければいけないだのなんだ2人で理由を出して、モジモジしながら楽しく会話をしていたカラバッジオとフランソワがいたそうだ。
3人それぞれが英気を養った。
そして、翌日レンジャーが命懸けで取ってくれた情報を元に俺たち3人は2つ目のクエストに向かった。
ここは王都から少し離れた位置にある森の中。
レンジャーからもらった地図には、この先に開けた場所があり、そこを拠点としているとあった。
気配を殺しながら先にすすむと開けた場所にいくつもの簡易的な家が見られた。
どうやらここで間違いがないらしい。
だが、今ここには誰もいないようだ。
耳を澄ますともう少し先で声がかすかに聞こえたので向かってみることにした。
そこには湖があり、そこには何人かの女性がいた。
女性はアマゾネスであったが、水浴びをしているようで全裸だった。
俺たち3人はウブなので一瞬その引き締めらた魅惑的な肢体に見とれたが、恥ずかしさが勝ち視線を切った。
すると声が聞こえた。
「おやまぁ~五芒星騎士が来ると思ったら随分とウブなガキがきたもんだねぇ!」
俺たちを嘲笑するように現れたのは『強欲女帝ジュエル=ヨコセッシ』だった。
それに気が付いたとき、俺たちはアマゾネスの集団に囲まれたいた。
どうやらまんまと罠にハマっていたらしい。
「こんな童貞だらけのガキだ。あたしの出る幕ではないね。あの五芒星騎士がくるなら相手にしてやろうと思ったけど、興が醒めた。お前たちでこいつらひん剥いて搾り取って筆おろししてやれ。それで、また手紙つけて城まで送ってやろう。」
そうヨコセッシが言うや否や30名ほどのアマゾネス軍団がニヤニヤと下卑た笑いを浮かべながら俺たちに襲い掛かってきた!!
アマゾネス軍団は一人一人が銅級程度の実力であったが、異常なまでに連携がとれており、それ以上の脅威に感じた。
個々で戦えれば相手ではないがこれはかなり大変だ!!
俺たち3人は慢心を捨て一気に気を解放した。
これにより、なんとか数を1人また1人と減らすことが出来た。
そして10分後、俺たちは最後の3人を倒すことに成功した。
「「「はぁはぁ終わった。強い!アマゾネス!」」」
「まだヨコセッシにも4人の主力にもあたってないってのに疲れた!これ本当にいけるかな?」
「大丈夫だピピン!俺たちならいける!じゃないと俺もピピンも恋が終わってしまう!」
「はっ!そうだね!カラバッジオの言うとおりだ!倒さなきゃ!」
「はは。その元気があれば大丈夫だよお前ら・・・さぁさっきの集落に戻ってヨコセッシ倒しますか!」
「「おう!!」」
俺たちはヨコセッシの待つ集落へ走るのであった。
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