第41話 お姫様!?

???「ほうら追い詰めましたよ!ここで死んでください!そうすれば私の依頼主から褒美をタンマリもらえる!さぁ早く死ぬがいい!!」


「クソ!まさかこんなところで襲われるとは!せめて近衛騎士一人でもいてくれたら良かったのだが、命を懸ける洗礼式になるとは!ここは私が命に代えて死守しますのでお逃げになってください!!貴方様さえ生きてくれれば、ここで散っていった私の部下たちもうかばれるでしょう!さぁ行ってください!!」


「フランソワ!なりません!あなた達を置いていくなど私にはできません!!」


???「ふっふっふ!お涙頂戴ですね~それでは仲良く死んでください!」


「させるかぁぁぁぁぁ!!火魔法 炎蛇」

その叫び声と同時にその馬車を囲むモンスター達を紅蓮の炎が襲った!


この不意打ちで20体あまりのモンスターが灰になった。

そして場所の前に舞い降りたピピンが「事情はわかりませんが助太刀します!」と全力で吠えていた!


???「な!なんだというだ!私の可愛いモンスター達に何をしてくれてんだ!このクソガキが!殺す!!いけお前たち馬車ごとあのクソガキまでまとめて粉々に粉砕して殺せ!!」


その言葉を受け30体はいるであろう、暴牛、マンイーターピッグ、砕サイが一斉に動こうとしたが、!!


「闇の帳」


その言葉が契機であった。

その場にいるすべてのモンスターの動きが完全に止まった。


???「な!なんだ!なぜ動かぬ!なぜ行かぬ!!」


「それはね。ピピンが派手に動いてくれたお陰でしっかり下準備が出来たからだよ。これは『幻視の糸』に『闇魔法 シャドウネット』を纏わせた俺のオリジナルなんだ。だから見えないし、通常のシャドウネットとは違って『幻視の糸』の力も相まって簡単には抜け出せない拘束力を発揮してるんだよ。だからね。もう終わりだよ。」とレイは言った。


次の瞬間レイの『闇の帳』に拘束されていたモンスターたちはピピンの炎の太刀によって全て灰にされたのであった。


「あとはあなただけだよテイマーさん。」


???「クソが!私のペットたちが全滅しやがった!!とんだ邪魔が入った。命拾いしたな!だがはいつでもお前の命を狙っているからな!!」

そういうとテイマーは緊急脱出用のマジックアイテムを使用して逃げて行った。


「ふぅ~これでひとまず大丈夫かな?そちらの騎士の方大丈夫ですか?」

「かたじけない!私は大丈夫だ!それよりも馬車の姫様はご無事か!!姫様!!」


「フランソワ!私は無事よ!!でも、従者たちが!!」

そう叫び狼狽えながら馬車から出てきたのは、聞き間違いでなければ『お姫様、、、お姫様!?』


なにやら波乱の予感である。

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