第39話 依頼ランク
老猿のセネガーことギルマスのセネガーさんとの訓練が終わった後、俺たちはギルドの受付に再度来ていた。
受付嬢の猫獣人メイさんが依頼について教えてくれた。
「さきほどは、ありがとうございましたにゃ!!お陰で助かりましたにゃ!それでギルマスからお二人は『銅級冒険者から始めていい』と言われましにゃので、依頼についてご説明させていただきますにゃ!お二人は依頼のランクについてご存知ですにゃ?」
「「依頼がランク付けされていることは知っているけど具体的には知らないなぁ」」
「では、最初からお教えいたしますにゃ!」
そう言うとメイさんはすごく丁寧に教えてくれた。
依頼ランクのランクは『E、D、C、B、A、S、SS、SSS』にわかれている。
具体的な内容についてはこの通りだそうだ。
Eランク
薬草採取、物探し、町の警護、スライム討伐等
主として『若葉』や『紙』ランクのルーキーと呼ばれる冒険者がやる依頼で報酬も格安だが、危険度も低いので、駆け出しのルーキーが依頼の受注や処理を覚えるのに丁度良いと言われている。
ダンジョンに潜る場合は、ソロでなくパーティを組み上層あたりを散策することを推奨されている。
Dランク
町の近辺哨戒
スライム、ゴブリン、ジャイアントラビット、穴堀もぐら、スケルトン等の討伐
『石』ランクにあがった新人冒険者がパーティをくんであたる依頼が主となる。
ここでパーティの重要性であったり連携の重要性を学ぶそうだ。
下級ダンジョンにおいてソロなら上層、パーティを組めば中層まで可能とされている。
Cランク
商人の警護が出来る。
町と町の移動が出来るため、重要文書や早手紙等を受け持つこともある。
複数で暴牛、喰い豚等の中型程度のモンスターを討伐できる。
『木』ランクのベテラン一歩手前の冒険者があたる依頼で、個人であったりパーティなどで周辺の町への移動や長距離移動(この際は『木』ランクであれば大人数のパーティを組むのが主)で遠くの街や国との行き来をする依頼が主。
また、下級ダンジョンの中層あたりなら1人でも潜ることが可能。パーティを組めば下層まで冒険可能だが、守護モンスターなどにはまだまだ勝てない可能性が高い。
Bランク
下級ダンジョンの制覇も複数で出来るレベル
複数で大型モンスターにも勝てる
豪商の警護
銅級冒険者が複数で受けることが多い。←レイとピピンはココ
銀級冒険者であればソロでの活動が可能だし下級ダンジョンなら単独制覇可能。←イーサ&ルーはココ
Aランク
一般にモンスターの大量駆除や規格外のモンスターの対処をする。
王族、貴族の護衛に呼ばれることもある。
一騎当千の戦力と考えられている。
金級冒険者が受けられる。←ジャス&老猿のセネガーがココ
Sランク~SSSランク
一般に国を破滅に持ち込むレベルの危機案件
ダンジョンであれば高ランクダンジョン。
モンスターであれば、上級竜種~エンシェントドラゴン、封印されたモンスターや邪王もこのランク
白金級や神金(ミスリル)級がココ。
主として伝説的な逸話を持つ実力者が多い。
※ちなみに老猿のセネガーは白金級寸前だったころSランクの依頼を受け重傷を負い冒険者を引退した過去があるとのことで、それだけ厳しい世界であるとのこと。
金級冒険者との実力は天と地ほど差があるとも言われている。
「ざっとこんな感じにゃ!二人は銅級冒険者だからBランクの依頼まで受けられるにゃ!でも、私から一つアドバイスするとすれば、いきなりBランクは受けずにCランクあたりから受注して感覚をつかむと良いと思うにゃ!」
「「わかりました!そこらへん気を付けて依頼を受けたいと思います!」」
こうしてギルドでの登録は終わったのであった。
その後、『ギルド期待の新人』『新人潰し潰し』『メイファンクラブの敵』『6年ぶりに老猿のセネガー(の服)に傷を負わせたルーキー』などと2人が噂されることは今はまだ知らない。
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