第24話 雪山BBQ

ここは雪が降り積もる大変険しい山


その名もマンバ山脈


人が元気に活動できるような場所ではありません。


でもどうでしょう?


あら不思議ワイワイBBQをやっている集団がおります。


今日のメインはマンバドラゴンのステーキです。


ミッチリと詰まっていて歯切れがいい肉です。

しかも極寒の雪山でも活動ができるように。脂肪も多いです。


脂がノリノリなのにサッパリしていて、且つ肉肉しいのに歯切れもよいので、巷では最高級品と名高いマンバドラゴンのステーキです。


ペアリングのお酒はホットワインのマンバドラゴンの血割りです。


なんでもドラゴンの肉は疲労回復に最適の効果があり、ドラゴンの血には滋養強壮と興奮覚醒の効果があり一時的に身体能力を飛躍させる効果もあるとかないとか。


だから、このセット通常は金貨10枚はくだらない値段とのこと。

※ちなみに金貨1枚で1万円くらいの価値です。


師匠にそれを教えられ俺もピピンもビビりながら食べてます。


でも、本当に美味い。シンプルな味付けなのに美味い。

そして、本当に自身のステータスが上がっている感じがする。


そんなことを考えながら肉を頬張っていると、イーサが紹介をしてくれた。


「今回の任務に協力してくれる2人を紹介する。まず1人目はルー。ルーはエリーナ公爵のところのヒーラー長をやっている人物だ。聖級の回復魔術も使えるし上級の攻撃魔法まで使える。口は悪いが金級の腕前だ。」

「イーサ様。口が悪いは余計。ルーだよ。よろしく。」

「そして、こっちのスカした男が前に俺がエリーナ様の屋敷に忍び込んだ時にいとも簡単に俺を捕まえた人物でエリーナ公爵筆頭の騎士。階級は金級。名前はジャス=サンドル。」

「ジャスです。レイにピピンだね。いつもイーサから2人の話を聞いてるから2人に会ったのが初めてな気がしないよ。短い時間だけど2人ともよろしくね。」

「うるせぇ!余計な事言うんじゃねぇジャス!!」

「ははっ事実じゃないかイーサ」

「うるせぇ!!それでだ。レイとピピンは今回は後衛だ。マンバドラゴンにあそこまでやった2人を今さら足手まといと言うつもりはねぇけどよ、マルクス=ケーゲラ辺境伯の案件に関してはお前らは関係ないんだ。それに相手は人間だ。モンスターじゃない。だから、なるべくお前たちは後衛で何もしないでいろ。異論は認めねぇ!!」


そう言いながら肉にかじりつくイーサであった。


BBQが終わり山を下ると、そこは四方八方が山に囲まれた盆地の中に存在する、マルクス=ケーゲラ辺境伯領が広がっていた。


「さぁ!いよいよマルクス=ケーゲラ辺境伯のところに向かうぞ!!」

「「「「おう!!」」」」

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