第11話 迷惑の森 中域

そんな苦しくツラい修行の日々の回想から帰ってきた2人はイタズラの森の中域の前に立っていた。


「よし!こっから魔法解禁だ!いくぞピピン!」

「任せろ!俺の火魔法は相性良いって師匠が言ってた!俺はやるぞ!」


そう言って中域に入るとすぐに手荒い歓迎が待っていた。


ビックシックルとアイアンテントウだ!


ビックシックルは名前の通り馬鹿デカい鎌をブンブン振り回す体長60セントほどのカマキリモンスター


アイアンテントウは、鉄のように硬い身体を持ち飛んだり落下してきたり体当たりしてくる体長40セントのチョー硬いテントウ虫モンスターだ。


2匹が羽音をブンブンならして襲いかかってくる!


2人はアイコンタクトし別々の方向に飛び、同時に魔法を放った!


「シャドウバインド!」

「火斬り!」


レイのシャドウバインドとは、闇魔法の力で一瞬だけ対象の動きを阻害させる魔法で、これにより2匹が一瞬だけ固まった。


そこをすかさずピピンが大上段から火を纏った剣でビックシックルを両断した!


ギエェェェェ!という断末魔の元、2つに切り裂かれたカマキリは切り口が燃えながら息絶えた。


次はアイアンテントウ!

レイはナイフを大きく突き刺した!


ただし、アイアンテントウのにである。

これはシャドウバインドと義賊スキルのであるだ。


これをやられると対象は影に縛られるのであった。


そこにすかさずピピンはファイを放った!


今の2人の力では、かなりの魔力を使わないとアイアンテントウの硬い装甲は切り裂けない。


そこで、影縫いで動きを封じたところで、火魔法最弱のファイである。

ファイの火力はそんなに強くない。

対象が動いてしまえば、すぐに消えてしまうレベルだ。


である。

そうファイはのである。


結果としてアイアンテントウの丸焼きが完成したのであった!


「ふぅ~俺たち2人ならなんとかやれるなピピン!」

「そうだね!レイの影縫いが絶妙だったよ助かった!」

「よし!このままスモーキーガスト討伐するぜ!」

「「おぉ!」」と言って2人は中域を歩き出した。

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