第10話 修行

3日3晩寝込んだあと、レイとピピンは地獄の修行に励んだ。


魔力操作を覚えるために朝一番から体内に魔力を巡らせ、枯渇するまで行使する。

魔力操作とは、自身の魔力を細部まで意識し動かすことで、これを達成すると少ない魔力で魔法の行使が可能になり、魔力を多く付与することで威力を強くすることもできる。

また、魔力枯渇まで使用することで、魔力総量が増える。

総量が増えれば使える魔法の幅も増え威力も増大する。


それに慣れてくると2人で魔力を身体に纏わせながら、剣での稽古をする。

魔力を身体にまとわせるには魔力操作が出来ていることが大前提となり、魔力を身体に纏わせると身体能力が大幅に上がる。また武器に纏わせることで大幅にその能力を上げることができる。


そうやってるうちに2人の隙をつき、イーサが闇魔法をジャンジャン放ってくる!


「ダークホース!ダークファイ!闇煙!」


勿論くらうと大ダメージだ。

「うわぁぁ!師匠がまた攻撃してきた!」

「ピピン!後ろ!気を付けろ!」

「「うわぁぁぁぁ!」」

ズガーン!今日も 2人はダークホースに轢かれ弾かれるのであった。


そんな日々が数ヶ月した頃魔力操作および身体への纏いが定着した時、レイとピピンは劇的に強くなった。


身体に魔力を纏うことによって普段の数倍の力を発揮できるようになったのである。今や町人では到底目に負えないような動きができるようになっている。


これによって2人はある程度のモンスターまでなら勝てるようになった。


現に2人はイタズラの森の外周のボスであるファントムタランチュラまで倒して退けたのである。


そして、そこから魔法の行使が始まった。


まずは2人がイーサによって闇魔法を教わったが、レイにはその素養があったが、ピピンにはなかった。


「ダークホース!」生まれたての小鹿のようなプルプル震える闇を纏った馬がヨタヨタ走り抜けた。


ただし、ピピンには火属性の素養があった。


「ファイフライ!」

ピピンが唱えると火で出来た蜻蛉が飛んでいき、レイのダークホースと衝突し対消滅した。


「「ふふっ!やったぜ!俺たち魔法使えたぜぇ!」」


そこからレイは初期闇魔法をメキメキと覚えた。


ピピンは初期火魔法をメキメキ覚えた。


いつしか、2人はスラム&平民街において最強の子供になった!

※ 貴族街は色々と問題が起きるので近づいていません。


なんなら神託を受けてない大人では到底太刀打ちできないほど強くなったのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る