第1章 少年編

第2話 ゴミ溜めからコンニチハ

~神会にて~


裁量神ミベル「アルマさん!突然で申し訳ないが、そちらの世界に1名魂を送りましたのでよろしくお願いします!」


異世界の神アルマ「え?どういうことですか?そんな予定は後、数千年先までなかったはずでは!?」


裁量神ミベル「運命神カーラ様の気紛れです。。。」


異世界の神アルマ「あ~なるほど、、、わかりました。では、その人物がどの様に生きるか見守るとします。」




カーラちゃんもとい運命神カーラ様は「前世での反省という枷と、前世のような甘えた生活したらすぐ死んじゃうよ。」と言って消えていった。




そして、零の目が再び開いたソコは、この世の底だった。。。




雨が降っている。土砂降りだ。


それにヒドく臭う。


ココは何処だ?


零は起き上がろうとしたが、起き上がれない。


手足も自由に動かない。


それに目も上手く開かない。


声はどうだろう?


(おーーーい!)「おぎゃゃゃゃ~」


ん?なんか聞こえた?


もう一度…


(おーーーい!)「おぎゃゃゃゃ」


ん?んん?もしかして?


ペタペタペタペタと自分を手足で触ってみる


(なんじゃ~こりゃ~!)「おんぎゃゃゃゃゃゃ!」


俺、赤ちゃんやん!


いやいや、転生って確かに聞いたけど赤ちゃんって!


たしかに「ゼロからやり直せ」って言ってたけども!


いやいや、ココ雨がメッチャ降ってるけど大丈夫?


むしろ、ココどこよ?


首が座ってないからあまり頭を回せないがグリグリ回して状況確認してみる。。。


見渡す限りのゴミ、ゴミ、ゴミ、ゴミ、ゴミゴミゴミゴミゴミ…


「おぎゃゃゃゃ」ゴミ溜めやないかーい!


「おぎゃおぎゃー」俺捨てられてるやないかーい!!


「おんぎゃゃゃゃゃゃおぎゃおぎゃー」カーラちゃん『すぐに死んじゃうよ』って言ってたけど、オープニングからきつくないっすかぁ~!!!


「おおおぎゃぎゃゃおぎゃぎゃぎゃ…」ヤベー!人生開始直後に終わってしまう~


???「む?こんなスラムのゴミ箱で声がすると思ったら赤子が!しかも衰弱している!おい!大丈夫か!おい!」


こうして俺はスラムのゴミ溜めから命を拾われたのであった。

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