第2話 温かい雪
その日は雪が降っていた。数年ぶりの雪に教室にはどこか浮かれているような雰囲気がただよっていた。雪なんて冷たくて邪魔で降ったところでいいことなんて何もない。そんな雪に喜ぶ明岐高校の同級生達を僕は小学生のようだと少し上から目線で馬鹿にしていた。僕の所属しているグループの友達もみんな僕が馬鹿にしている対象だった。しかしまさか僕が馬鹿にしている対象を遥かに超える馬鹿がこの学校にいたことに僕は驚きを隠せなかった。窓の外、学校の運動場の端で楽しそうに一人で雪だるまを作る女子生徒が僕の目には映っていた。そんな彼女に帆田咲優人は物珍しさからか興味がわいていた。
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