第2話 ダンジョン
……正直1日目でドはまりしてしまった。
しかし昨日は暴れすぎたのか知名度が上がってしまった…それも仕方のない話かもしれないが…このゲームは日常で目にしないものを使うのだから仕方のない話。
自分も昨日初めて実銃を撃ったようなものだ。
今日は昨日調べたダンジョンへ行くつもりだ…ダンジョンは数少ないPvEで撃ち合いのできる場所のため自分としては早めに行って感覚を掴みたい。
最近は新規が減っているのかこのダンジョンはあまり活気がない。
…人がいる…突っ切ってもいいがパーティー組むのは好きではないので低木のうらへ隠れる。
「よし準備ができてるなら入るぞ」
「はい!」
「後ろを付けて殺れそうなら殺るか」
最初の時よりかなりスニークが楽だ。多分スキルのおかげだ。
―タタタタン ターン
……色んな銃声を打ち鳴らして騒いでるな…あの感じなら近距離3人の中距離2人だな…前衛が崩れたら後ろから畳み掛ければすぐに落とせる…と思う。
「後でサプ(サプレッサー、サイレンサー)も買わないとな」
などと言いながら進んでいると前から悲鳴じみた叫び声が聞こえ、プレイヤー死亡音が聞こえる。
「チャンスか?」
角から覗くと前衛が一人見当たらない。
「行くか」
―その後の出来事は一瞬だった
俺が飛び出したときに運悪く後衛が振り返ったときだった。
しかしその後衛のグレネードが炸裂し、後衛はその時点で退場。前衛も瀕死となり
「ここからは俺だけか…」
先程の角で一息ついてるが敵は後2機…有効射程ではあるが…アイアンサイトで当たるとは思えないがやるしかない。
―タタタタタタタ…
フルオートで叩き込んでるが
「…なかなか倒れないな」
―ドォン…
「よし…一機沈黙」
そこでふと気づく。
「!……最後…」
MP7でほとんどの残金を使い切ったため弾は最初の60発しか持っていないそして40発は先程の戦闘で使った…となると
「鹵獲で何とかするしか無いか」
このゲームのデスペナルティは10%の所持金と半分の確率で持ち物のアイテムドロップがある。これで武器があれば最深部まで戦えるはずだ。
―タタタタタタタ…
こういうのはコアとか弱点があるはずだが今は武器破壊を試みる。
武器が使えなければ肉薄されなければ安全になる。
―ダァン
幸運にも敵の銃それもバレル破損。これで10秒は時間が稼げる。と思ったが敵は予備のバレルを持っていないのかそのまま停止した。
「全兵器沈黙か」
と言ってから心のなかではそれっぽくし過ぎかと考えたがこういうのは雰囲気が大事だと開き直る。
敵の―と言っても漁夫の利を狙っただけだが―遺品の中にM1894が残っていた。
「レバーアクション……か初心者武器か?安いし」
まぁSGが買えなかったからという理由もあるかもしれないが。
「初動で30-30はオーバーキルだな…ありがたく使うとしよう」
それから……しばらく道を歩くと広い空間とその奥に大扉が見えた。
「ここがボス部屋か…」
目の前には大扉…安全地帯のシステム表示も出たので間違いなかろう。
一旦休んでからボスに行くとするか。
そう言い彼はゲームから退出した。
――次の回はちょっとした解説パートです主に銃とかの解説をします。
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