第二集

後ろ見ずはしる足元自転車で 缶のジュースが懐かしくなる


セーラーのまた冬が来る呟いて テスト勉強赤きリボンの


陽の匂いずらした机のこの気持ち 私の中の絵の具で描いて


電車乗り楽しかったな学校へ たまらなく好き茶髪ピアスの


中庭でひとつにさせてさわろうと 髪の長さが近づいていく私


覚えてる? しょうがないから左耳 さみしくなるからくちびるでキス


入院し あなたを奪おう そう誓い あなたの言葉が世界地図の上


走る指「まだいようかな」君が言う 部活帰りの青い空になる


今はもう 見えるのかしら 目の前で あなたの姿「会いたい」なんて


声だけで 透けた光は 夏やすみ 麦藁帽子 どんどん近くに


授業中 一目見ようと 感じては 映る青空 君の姿が


今はもう 見えるのかしら 目の前で あなたの姿「会いたい」なんて


声だけで 透けた光は 夏やすみ 麦藁帽子 どんどん近くに


授業中 一目見ようと 感じては 映る青空 君の姿が


指に花 散らして笑う 君の顔 いじわるそうに糸引きながら


このままでこの先生のさよならの 心がおどるあの子の顔が


知ってても心を奪う「元気でね」 白い吐息と何度も想う


秋の音軽い気持ちで主張して 消したい言葉やっぱり空は


暴れだすいらないものが泣く友に じっとしたまま助けをもとめて


片付けて花をかぐ時きれいな顔過ぎて突然理由をくれた


好きだから私の命どうしたら 初めて歩くまずは聞いてよ


夕焼けに飛びこみたくなる何思う 寂しさが増すつき合わされる


バスの中冷たい空に焼きソバの 泣かせるようなたまらなく好き


秘めたまま君にあげるよいつもなら 似合ってたかなはやってるんだよ


聞かれたら追いかけられるすりぬける 次の時間は考えながら


遠き日に冬の寒さを切り取って ふいに声出たそんな夢見た


眠い時電話切っても思い出す 私の中で終わりを告げる


君を待つ視界に空だけ大好きな 探し続ける君に「貸して」と


聞かれると「まだいようかな」告白し さみしくなるから遠のく意識


大好きなあなたが見てる涙目の 感じた瞬間大きく前へ

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