26. 父、娘の友達に相談する
大事件が起きてしまった次の日の昼休み。
「
「どうしたの
「ちょっと相談があるんだけど……」
「相談!? 任せて!」
こいつが犬ならふりふりと尻尾を振っているだろう。
頼られると嬉しくなっちゃうタイプだなこいつ……。
俺はいかに
俺は
そこで、一部始終を知っている
「
「なにが?」
「俺と
「いきなり変なことを聞いてくるわねぇ」
きっと
女の子大好きっ子の
オフクロは俺と
頼むっ!
この状態はおかしいと言ってくれる人が欲しい!
今、この関係を否定してくれるのはお前しかいないんだ!
「別にいいんじゃない?」
「はぁああああああ!?
思わずその場でずっこけそうになってしまった!
「何よ変な声だして」
「どうした
「どうしたのよ急に」
「どうして! どうしてそう思う!?」
「
「いいから答えてくれッ!」
「うーん」
「むす……
「なっ!? お前は悔しくないのか!」
「そりゃ悔しいわよ。けど
お前は親かっ!?
くそぅ……! 思ったよりも
もっとドロドロに薄汚れたものだと思っていたのに!
「全く何が不満なのよ。彼女ができそうなんだから少しは喜んだらどうなのよ」
「だから喜んじゃダメなんだよ!」
「なんで?」
「お、俺と
「だからなんで?」
「こ、好意の方向性が違うから」
「行為の方向性?」
「ほ、ほら、愛称ってあるじゃん。向こうがパパなら、こっちは呼び捨てっていうか……その違いがあると付き合うってならなくない?」
ちょっと分かりづらかったかな……。
けどはっきりと真実を告げるわけにもいかないし、こんな風に言うしかないよなぁ。
「あ、あああ相性がなんですってぇええ!?」
「あれ?」
「よ、よく
「なんで怒ってるんだよ! むしろこんなこと
「し、しかもパパで突き合うって……! どんなプレイしてんのよ! この変態!!」
あ゛ぁああああああ!!
ついに娘の同級生に変態と言われてしまった!
娘の友達に罵倒されるって一部の界隈には需要がありそうだが……。
需要?
「いや待てよ……?」
そうだ! 俺は
「そうだよな! そんなこと(娘と付き合う)するなんて変態だよな!!」
「なんで変態って言われて喜んでるのよ! この変態!」
「あぁ! やっぱり俺は正しかった! もっと言ってくれ!」
「はぁああああ!?」
※※※
放課後になると、
「じゃあ
「ちょっと待ちなさい!!」
だが今日の
バラバラにされてもすぐに復活した。
「
おっ、
なんだよ! お前、結構いいやつじゃんか!
「なんで
あからさまに
「
「むー」
めちゃくちゃに険悪な空気が流れる!
「
「ど、どうしたの
「そんなに
「えぇええ!?」
暴走機関車
今日も駅に止まることはありません。
「いつもいつも私の邪魔をして! こうなったらはっきりしようよ」
「こ、
一体、どうなってしまうのか!?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます